素人投資道 その7 スイスプライベートバンク道中記 | 大阪の弁護士•長野智子(智聖法律事務所)

素人投資道 その7 スイスプライベートバンク道中記

プライベートバンクの口座維持費用が高い、だと…?

 

保有資産のわずか1%でしょ。

 

時給の高いプライベートバンカーの手間を考えたら、申し訳ないほど低いではないか…

 

 

ごもっともです!

 

もし、私が2008年以降に投資を開始しており、

 

リーマンショックの底値で株式投信、ファンドなどを拾え、その後そのまま保有し続けたならば、

 

きっと素晴らしいパフォーマンスを上げていたであろうことは疑いようはなく、

 

その評価益に目が眩み、投資銀行手数料など微々たるものに見えて目にも止まらなかったであろうと思います。

 

 

しかしながら、タイミング悪く、リーマンショックの前年に、投資希望額のほぼ全額を

 

一括でプライベートバンクに入れてしまった私としては、

 

投資額の半減をきたしながらも、毎年1%の費用が口座から引かれていくことに、負担感を覚え始めました。

 

 

例えばあなたの預けた資産が一億あり

 

その1%である100万円が初年度引かれ、

 

次の年に未曾有の金融危機に襲われて資産は半減し、5000万円になったけれども

 

相変わらず、その資産額の1%である50万円は着実にあなたのお口座から引き落とされる

 

 

その、銀行は、決して損はせず、リスクは顧客がかぶるという構図に、

 

いかに担当者が誠実でこの人にはわずか50万(年額)御礼をお支払いしてもいいではないか、という思いはあれど、

 

やはりスイスのプライベートバンクに預けるには私の資金規模が小さすぎたため、

 

お互いに

 

オリバーさんは手間暇はかかるのに、取得費用は少ない、

 

私は、1%程度の費用に痛みを感じる

 

という面が無視できなくなり、

 

5年ほどが経過して、リーマンショック前の水準にそろそろ資産額も戻ったな、という頃合いを見て、

 

オリバーさんとしっかりお話し合いをして、円満かつ発展的に

 

私のスイスのプライベートバンクのお口座取引は解消されたのでした。

 

海外からの送金履歴を見た所轄税務署が、海外運用で得た利益を申告していないのではないか!?との嫌疑を抱いて、

 

私のところにいらした話は、以下の要約につきます。

 

結論:私「5年の間、一切増えとらんので、お支払いできる税金はない。」

 

   税務署 「本当にそうでしたね。どうもお騒がせしました。」