フィレンツェ=ペレトラ空港には午後1時頃着きました。フィレンツェでお願いしたガイドさんが迎えに来てくれていて後はスムーズに移動出来ました。

 

 フィレンツェのホテルはホテル ドナテッロ(Hotel Donatell)。バルセロナ同様旅行会社さんにバリアフリーでバスタブ付きのホテルをお願いしたらこのホテルを手配してくれました。

 

 ホテルにチェックインした後、午後はさっそくフィレンツェ最大のウフィッツィ美術館に行きました。

フィレンツェのホテル、ホテル ドナテッロ(Hotel Donatell)、中央の建物

ホテル室内

 

 ウフィッツィ美術館(Galleria degli Uffizi 1560年~1580年、1982年フィレンツェ歴史地区の一部として世界遺産に登録されました)はメディチ家歴代の美術コレクションを収蔵する美術館で、イタリアルネサンス絵画の宝庫として世界的に有名な美術館です。

 

 入口は長い行列が出来ていましたが、ライセンス持ちのガイドさんにお願いしたお陰で列に並ぶことなくスッと入れました。イタリアではライセンスガイドさんには特別な資格が与えられているようで、ライセンスガイドさんを頼んで本当に良かったと思いました。

 人気のある観光地を限られた時間で効率良く観光するには大事なポイントです。シーズン時には大変混み、行列に並んでいるだけで限られた大事な観光時間を費やしてしまう場合があります。ライセンス無しのガイドさんでも前もって予約をお願いしとけば行列に並ばなくても大丈夫です。

 

 館内は、若い頃世界美術全集で憧れの眼差しで見ていたボッティチェッリやミケランジェロ、ダ・ビンチ、ラファエロ等巨匠の作品群が所狭しと並んでいました。

 日本ならこの数点を持ってくれば世紀の大展覧会となり長蛇の列が出来るのでしょうが、ここでは巨匠の作品が沢山手の届く距離で簡単に見られました。不思議な気持ちになりながらここでは普通に見られる事に感謝し鑑賞しました。

ウフィッツィ美術館中庭

マサッチョ「聖母子」

ベルナルド・ダッディの「サンタ・レパラータ大聖堂の多翼祭壇画」

ジョット「マエスタ(王座の聖母子)

シモーネ・マルティーニ「受胎告知」

ボッティチェッリ「受胎告知」

フーゴー・ファン・デル・グース「ポルティナーリ祭壇画」

ボッティチェッリ「ザクロの聖母」

ボッティチェッリ「ヴィーナスの誕生」

フィリッポ・リッピ「聖母子と二天使」

レオナルド・ダ・ヴィンチ「受胎告知」

ミケランジェロ「聖家族」

ラファエロ「ビワの聖母」

ティツィアーノ「ウルビーノのヴィーナス」

ペルジーノ「フランシスコ・オペレ」

クラーナハ「若い婦人像」

クラーナハ「アダムとイブ」の「イブ」

カラヴァッジョ「バッカス」

レンブラント「老人の肖像」

 

 その後は大聖堂周辺を歩きフィレンツェの街を堪能しました。

 大聖堂周辺にはフィレンツェならではの美しいデザインの建築群が立ち並びその壮観さに圧倒されました。思わず「うぉ〜、すご〜い」と声が出ました。

 今はネットで調べ高解像度の大きなディスプレイで見ると、まるでそこにいるかのような臨場感を味わう事が出来ますが、さすがフィレンツェの大聖堂周辺はそれを凌駕していて、この場にいることの意味を体全体で実感し、感動し、歓びを味わう事ができました。現場にいかないと味わえない事があるなあ〜と改めて感じました。

 

 サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(Cattedrale di Santa Maria del Fiore、1982年フィレンツェ歴史地区の一部として世界遺産に登録されました)はドゥオーモ(大聖堂)、サン・ジョヴァンニ洗礼堂、ジョットの鐘楼の3つの建造物で構成されています。

 140年以上かけ建設され、現在の姿になるまでに600年費やされたとの事です。さすが口をあんぐりして見学し、そのデザイン性と完成度の高さに圧倒されました。

 

 その時ふと頭によぎったのが、バルセロナのサクラダ・ファミリア。本来なら完成までに数百年かかると言われていたのですが、現代のIT技術と工法を駆使して後8年後の2026年には完成するとのこと。果たしてそれが良いことなのかどうかちょっと?が付く程サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の手作りの素晴らしさとスケールの大きさと存在感に圧倒されました。

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂側面

ドゥオーモ(大聖堂)ファサード(正面)

ドゥオーモファサードとジョットの鐘楼

ドゥオーモとサン・ジョヴァンニ洗礼堂

日にちを変えて撮影したドゥオーモとサン・ジョヴァンニ洗礼堂


 フィレンツェ初日の夕食はガイドさんお薦めのレストランで夕食を一緒に食べました。気さくなガイドさんで美味しそうな物を1皿ずつ頼み半分ずつ食べました。いろいろ食べられて面白かったです。

 

 「バルセロナとフィレンツェの1人旅 フィレンツェ編 その2」へ