おはようございます。

京都メンタルサポート協会心理カウンセラー&わたしカウンセラー

永野達也です。

 

子供ながらに地獄だったあの時を振り返るの続きです。

 

僕は、2度に渡るパニック発作により

ようやく、自分自身が「嘔吐物」によってこの体調不良を

引き起こしていたのでは?と気付くようになりました。

 

それまでは、嘔吐物というものはものすごく「嫌」なもの。

寒気がするようなもの。として捉えていたような気がします。

それがパニックを引き起こす原因になっているとは知る由もありませんでした。

 

そこからの学校生活は、「嘔吐」につながることから避けるようになりました。

 

例えば、

 

学校から遠足などでバスに乗るときは、休む。「車酔いをしたら怖い。また、他の生徒が車酔いをしたら怖い。」という恐怖。

 

学校給食はほとんど食べられない。また、外食をするのが怖い。「自宅以外で何か食べて気持ち悪くなったらどうしようという怖さ。」

 

自分の体調が悪いと感じたら学校を休む。

 

というように、嘔吐に関係するものからはすべて「逃げて」きました。

 

今思えば、その対処法がものすごく良かったのだと感じます。

 

中学校に入れば、自分自身もまた周りの友達も成長していき、

そうそう体調不良で突然、嘔吐するというような場面には出会わなくなりました。

それでも、学校から出かける遠足などは休んでいたように思います。

修学旅行だけは、なんとか行ったほうがいい。と周りから説得されて

意を決して行きましたが、(車酔いの薬、万が一の時の為の紙袋など、想定できるものはすべて用意して挑戦しました笑)

僕は大人になるまでずっと「嘔吐」に関して極力避けてきました。

 

居酒屋、飲酒、公共の乗り物、遊園地、病院(内科)などなど。

 

僕の発症が子供のころだった。というのがある意味で良かったかもしれません。

成長段階で、心の発達とともにマシになってきているように感じます。

 

嘔吐恐怖症で悩まされている方は実は少なくなくて、

 

20歳のころに、ネットで「嘔吐 怖い」と検索したときに

僕と同じ症状で苦しんでおられる方がものすごくいると知ったときに

 

心が震えたのを覚えています。

 

自分だけじゃなかった!!!

 

言い方は悪いかもしれませんが、同じ苦しみを持ってらっしゃる方がいる喜びを感じたのです。そして同じ悩みを持っている人達がいる事を知ったその喜びは、やがて勝手に仲間意識に変わり、勇気へと変わっていきました。

 

嘔吐恐怖症による苦しみの一つに、

 

「他者理解」というものを得られない苦しみがあります。

 

たとえば、仲間内でご飯を食べている場面で、友人の一人が飲みすぎてその場で嘔吐をしてしまったとき、嘔吐恐怖症の人は恐怖でその場から逃げてしまいます。

それは僕からすれば当然のことなのですが、

周りが嘔吐恐怖を理解していない場合だと、一目散に逃げ去ってしまった人に対して

「何あの人、人が吐いて苦しんでいるのに逃げるなんて!!冷たい人やわ!!」

 

と、血も涙もない人と認識されてしまうことなのです。

恐怖症のことを告げたとしても、

人が吐くところを見るのが好きな人なんていないけど?と言われてしまうのがオチだったりします。

 

嘔吐による恐怖+周りから見放される寂しさ。それらが同時に襲ってくるのです。

そうなると、結果的に、「そういう場所へはそもそも行かないでおこう。」となり、

友達から誘いがあっても断るようになります。

冷たい人と思われたくないし、そういう場面に出会いたくないからです。

 

僕は、徹底的にそういう場面へ行くことを拒否しました。

 

友達には嘔吐恐怖症であることを告げて、仮にそういう場面に出くわしても僕は真っ先に逃げるからよろしく。嘔吐物はダメやけど、ウ〇チを漏らしたとかなら手伝ってあげるからその時は任せて(^^)と言って今までやってきました。

 

今でも、居酒屋は嫌いですし、行きたいとは思いません。どうしても避けられない付き合いなら覚悟を決めて行きますが、いつでも逃げる準備は万端です笑

 

しかし、逃げられる僕はいいと思います。

 

でも、世の中には逃げられない嘔吐恐怖症の方もたくさんいらっしゃいます。

 

たとえば、女性の方だと

 

これから結婚をして子供を産んで。ということに対してものすごく恐怖を感じます。

 

子供を産むということは、つわりを乗り越えるということです。

一概には言えませんが、嘔吐協商の方は「吐き気」よりも「痛み」の方が

耐えられると思ってらっしゃる方も少なくはないのではないかと思います。

 

それほど恐ろしいつわりを経験しないといけないと思うと、嘔吐恐怖症の方は

結婚をしたくても出来ない。子供が欲しくても出来ない。

子供が生まれても、子供の嘔吐物を片付けたりすることが出来るのか?という

未来の不安に押しつぶされてしまうのです。

 

僕は、これから心理学に進歩でいつか嘔吐恐怖症に悩まされない日がくると信じていますし、僕も自分を臨床実験にして色んな療法を試しながら、うまくいったケースは伝えていきたいと思っています。

 

そして僕はこのブログで一番伝えたかったことは、

嘔吐恐怖症の理解です。

 

少しでも多くの人に嘔吐恐怖症のことを知ってもらい、

 

もし周りに嘔吐恐怖症で悩んでらっしゃる方がいたら、理解してあげてほしいのです。

 

「もし、嘔吐物に出会うようなことあったらすぐに逃げてね。」

そう言ってもらえるだけで、ものすごく救われます。

 

僕も若いころに、友人や先輩が理解のある人達ばかりで助かりました。

たとえば友達の体調が悪く、気分が悪そうなときには

 

「いま、気分が悪いから逃げてたほうがいいかも」と教えてくれたり。

 

周りの理解。というものでものすごく救われて今までやってきました。

 

嘔吐恐怖症の人が恐れるのは、「そんなことぐらいで怖くなる普通?気合でなんとかなると思うけど」というようなことを言われることです。気合でなんとかなるくらいだったらもうなんとかしています。それが嘔吐恐怖症の人たちの本音です。

 

なんともできないから生活に支障が出てくるのです。

 

今回、このブログで自己開示することができて本当に良かったです。

 

少しでも、誰かに何かが伝わって、何かの役に立ったのなら、

 

僕のこの「嘔吐恐怖症」にも「意味」が出てくると思うのです。

 

いつか、僕自身が

 

「え?嘔吐恐怖症?ああ。あれね。あれはこうしたら楽になるよ」と言える

専門のカウンセラーになることが出来たらと、大きな夢として

日々、こころについて学んでいいたいと思います。

 

何度にも分けて読んでくださりかりがとうございました(^^)

 

 

 

京都メンタルサポーター協会 心理カウンセラー&わたしカウンセラープロ永野達也

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◎京都府北部(舞鶴、綾部、福知山、宮津)
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実は、心理カウンセラーである僕自身がカウンセリングを受ける対象でした。
そんな僕ですが心理診断をすると大体、幸福度が高く出ます
 
ローキャリアな僕ですが幸福度が高いのです。
それは自分自身でセラピーを試してみた結果です。
 
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