昨日、今秋に行われる富山県知事選挙の自民党推薦候補を決めるための常任総務会が行われました。
石井氏、新田氏の決意表明を聞き、その後、常任総務(県議)34人による意見聴取があり、結果は、石井氏24人、新田氏7人、意思表示せずが3人となり、現職の石井知事を推薦する決定がなされました。
また本日は自民党県連総務会が開催され、賛成多数により、石井氏の推薦が正式に決定されました。
さて、昨日の常任総務会において、私はといえば、「現職の石井氏の推薦」と回答させていただきました。
そもそも社会はデジタル化の波が押し寄せ、行政や社会に大きな変革が求められていたところ、新型コロナウイルス感染症が、その議論をさらに加速させることとなりました。
つまり、変革はまったなしのところに来ているわけです。
他方で、現職は74歳、覚悟を持ち名乗りを挙げられた新田氏も61歳。両候補は、これから先の未来を託すに足るのかという疑問、また現職と新人の保守分裂選挙を避けるためにも、なんとか第三者の候補は擁立できないものかと諸先輩方とも相談をしてまいりました。
しかし結果は芳しくなく、それもそのはずであり、自分自身の力不足、そして覚悟を持ち準備を進めてこなかった事に対し、大いに反省をいたしております。
それならば、「石井氏より13歳も若い、新田氏でよいじゃないか」との声もあるかと思います。私も2度お会いし、お話をさせていただき、大変な見識を持つ人格者であり、周囲の方々が知事候補に推すのも無理はないと感じた次第です。
しかし他方で、富山県政に新たなうねりを与えるパワーや突破力みたいなものを感じることができなかったのです。
つまり、何様だと言われそうですが、両者どちらにも確信と期待を持って未来を託せると感じることができなかったということです。
そして導き出した結論は、新たな時代に向けて変革を行う中心は、むしろ私達、自民党議員会であるべきであるということでした。
知事が誰かでないとできないという考えそのものが他力本願的であり、私たちにも二元代表制の圧倒的多数会派として主導権を発揮し主体的に変革の波をつくる責任があるという至極当然の結論に思いが至ったのです。
では、自民党議員会が県政に、より大きなパワーを発揮するために、また議員会内で自分自身の力を発揮するために、どちらを推薦候補とすべきかと考えた場合に、私は、現職を選ぶべきとの結論に至ったわけであります。
今後は、自分なりに自民党議員会内において、アフターコロナ時代を見据えた変革の波に富山県が取り残されることのないように取り組もうと覚悟いたしておりますので、少しでもご理解いただけると幸いです。
保守分裂選挙が濃厚となりました。これまで党を分断するような事態は避けるべきとの思いできましたが、今は、選挙戦を通じて、今後の県政について、県民が危機感を共有し、大いに未来を考える機会となればと感じています。