ポッポッポ♪ 平気そうな顔してるけど、実はすごい寒いよ! 鳥肌ものだよ! 電書鳩のハト山でございます。
「クリエイティブ・ライティング」という、将来、出版に関わる編集、作家等になりたいと考えている学生が半分以上はいるらしい大学講座の中なのに、有料のデジタルデータに金を払ったことがある学生が「ほぼ皆無!」ということで、嘆いてらっしゃいます。クルックー!
ただ、
「学生はお金がない」
「形のないものにお金を払うのはもったいない」
「無料で楽しめるものがたくさんある」
という3つの環境下では、そうなってしまうのも当然かも……!
無料の漫画もアプリもゲームも、たくさんあるよね。
無料ゲームはハマると、課金が怖いけどね。
でも、あえて偏ったことを言うよ。
興味を抱いている対象に、一切お金を払う気がない人って、ろくな作り手にはなれないんじゃないかな。
高額を払う必要は無いんだよ。百円玉何枚かでいいんだ。
無料のほかに、「有料」という選択肢をチョイスするだけで、目の前の世界がグッと広がるはずだからね。
興味があるなら、対価を払ってでも、いろんなものを体験しようと思うはずなんだ。
そもそも、激安とか無料配布は、「強者の戦略」なんだ。
大規模にやろうとすれば、どうしても企業体力が必要になる。つまり、お金の蓄えだね。
無料のものや安物だけで十分で、不満を抱かない人は、
「とりあえずアクセス数が増えればいい」
「とりあえず、知名度を上げるための先行投資だ」
「とりあえず、そこそこの完成度のものを使わせとけ」
「とりあえず、見込み客リストを取れればいい」
……など、大企業の都合や思惑で作られた戦略的な枠内に収まっているだけなんだ。手のひらの上で転がされていても平気な顔で、現状に満足できるんだよね。
もちろん、それはそれで素敵な生き方なんだよ。
ただ、物作りに向いている人じゃないかもしれないね。
たとえば、漫画雑誌の編集者になりたいのに、無料の漫画しか読まずに平気でいられる人は、実は、漫画というものに対して、大した関心がないと思うんだ。
物作りへの動機って、しばしば、現状への不満や憤りからエネルギーが吹き出されるものだからね。
でも、ひとつだけ例外があるかもしれない。
無料のものや安物を組み合わせて、新たな何かを作り出そうとする学生なら、見込みがあるかもねー。
ただし、それでプロの面々をあっと言わせるには、尋常でないセンスが求められそう。ポッポポッポ♪
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