八代亜紀が亡くなった

昔はけして好きではなかったのだけれど


ある時期から

その唄と声に魅了されるようになった


好きではなかったのは

演歌色が濃かったこともある


演歌とブルースは

上手く言えないけれど

日本歌謡において、線が引かれている

いや、敢えて自分は引いている


青江三奈が生前に言っていたけれど

何が、その線引きかは難しいけれど

私の歌は着物は似合わない


そう言っていた言葉は

肌感覚として、ものすごく腑に落ちる名言だった


八代亜紀

ギリギリ彼女の世代までが

クラブシンガーで、ジャスも歌い

そして日本歌謡でデビューした

そういう世代だと思う


なので

八代亜紀も演歌だけではなく

ブルースも

そしてジャズのスタンダードも

何の違和感もなく

歌いこなせた歌い手だった


青江三奈は

独特な声質、ジャンルの幅広さ、そして美しさ

似ている部分がかなり多かったと思う



もうかなり前になるけれど

NintendoのWiiのCMで歌っていた

残酷な天使のテーゼ

フルコーラスで音源化されている

この曲の八代亜紀は本当に素晴らしい


でも、やはり

舟唄

この曲は

日本歌謡史に残る名曲

そして名唄だと思う


個人的には

もう一度逢いたい

も大好きだけれど


今や70代の死は

若すぎる

早すぎる

そう言われる時代になったし

そう感じている自分も

高齢化社会を知らず知らず受け入れているのだと実感する