ソロになってからの全盛期は同時代で小さい頃に観ていた

別に沢田研二自体に魅力を感じたりとか、子ども心にそういうものはなかったけれど

曲が好きだった

危険な二人、時の過ぎ行くままに、TOKIO,恋のバッドチューニング、おまえにチェックイン
とか

本人が作った歌は当時からつまらなかった
渚のラブレター
とか、ありきたりの、聴いたことなあるメロディーで

昭和の職業作家をその時代の移り変わりの中で先取りしていったマネジメントチームが優れていた、それに見事に応える作家たちが素晴らしかった

そういう意味では、沢田研二、というのは、1つ時代のシンボルとしての、箱、でしかなかった気がする

歌はうまかったし、ファッションや、ルックスも、一般受けしたけれど、普遍的な魅力、そういうものとは無縁だったと思う

故に、事務所を独立してから、ヒットもなくなり、露出も減り、もはや今の三十代以下の人はほとんど知らない、そんな存在になった

昭和の遺物

どうせ遺物なら、かつての歌を歌えばいい、あの時代を思い出させて欲しい
それでこそマスに再度アピールし、根強く広い層に支持されるはずだし

亡くなった西城秀樹は、最後まであの時代の歌を歌っていた、それは、ある時代の先頭を走り抜けたアイドルだからこそ、そしてフルコンサートでも、みんなが記憶してるたくさんのヒットを持っているからこそ、ある種の昭和イルージョンへ誘うマジック
西城秀樹は、ホントに歌が上手かったし、体系も見た目も保っていた、そういう努力を惜しまなかった

同じくピンクレディ
かつてのヒット曲を、当時よりもキレのあるフリで、あの激しいフリに合わせて生歌、ハーモニーの見事な歌唱力、2時間のコンサート
見た目も恐ろしくスリム、綺麗、昭和のアイドルというだけではなく、今の人としても美しい、お洒落な60歳
まさにリスペクト
ヒット曲はおんなじだよ、沢田研二の詞書いてた阿久悠だよ

そう考えた時

頑なに昔の歌は歌わない
全く面影もないデブりきった身体
尊大な態度

本人やコアなファンがそれでもいいなら、良いけれど

遺物、小さな世界

なんか、奥様、田中裕子が気の毒だな
未だにドラマで、映画で、良い演技をして
遺物となったデブな旦那のために働いてるんだから