なかなか、オリジナルを超えるほど、秀逸なカバー曲はないけれど
自分の中で、確実にオリジナルより良いと思っているカバーバージョン
洋楽は
Kate Bushが歌う、Elton JohnのRocket Man
もちろんエルトンのオリジナルは言わずと知れた名曲だし、エルトンは歌も上手い
だけれど、ケイトの解釈と彼女が作り上げる世界観はオリジナルとは全く異なる
そして、この上なく心地よい
エルトンへのトリビュートに入っていた一曲だけれど
他がほぼ全部ダメだから一層引き立つ
ケイトブッシュは、やはり英国が生んだ女性アーティストの中では群を抜いて、自分の世界観を持っている、どんな歌を歌ってもケイトの曲にしてしまう
天才
昔あったフェリーエイドというチャリティーでのThe BeatlesのLet it beに参加した時も、ケイトのパートだけは全く違う、空気感を放っていた
この曲をまさにAidするような、そんな異空間を放っていた
調和を無視しているのではなく、このチャリティー曲を、 一気に高みのあるレベルに引き上げてしまっていた
邦楽
こちらもトリビュートだった、松任谷由実へのトリビュート
大貫妙子の、私のフランソワーズ
あまりにも素晴らしい解釈、そして世界観
このアルバムでも群を抜いて、というか、他のアーティストは全く比較の対象にならない程、大貫妙子のカバーだけが、全く違う次元にある、それほどのレベルだった
大貫妙子も日本の女性アーティストの中では、群を抜くレベルにある
オリジナル曲での作家としても、唯一無二の大貫妙子ワールドは、他の誰にも似ていない
こんな世界観を持っているアーティストはいない
矢野顕子、吉田美奈子、素晴らしいアーティストは他にもいるけれど
大貫妙子は、やはり彼女にしかない世界観、ボーカリストとしての持っている
誰かに似てる、そんな括りからは程遠いイギリス、日本の女性アーティスト
この二曲を聴くと、名曲をカバーする、ということが
如何に凡庸なアーティストには難しいことか、ということが如実にわかる