今週ビルボードアルバムチャート17位で初登場した
リンジーとクリスティンのデュオアルバム
バッグミージシャンは、ミックとジョンなので
ほぼ、フリートウッドマックのアルバム
いないのは、Stevie Nicksだけ
クリスティンの20年ぶり近い復帰で、5人揃ってのツアーをずっと続けてた
と、ここまで書いてて
ほぼ、読んでる人のほとんどは、このバンドのこと知らないんだろうな、と思ってます
マイケルのスリラーが全米アルバムチャートで連続1位記録を塗り替えるまでは
フリートウッドマックのルモアーズ、噂、が記録を持っていた、1977年のアルバム
元々はイギリスのブルースバンド、それがリンジーとスティビーの加入で
一気に人気バンドに変わった、そして音楽自体もポップになった、この時点で古くからのマックファンは離れた
新たなバンドになり、次々にヒットを生んだ、ビッグアーティストになった
メンバーはその後も何度か入れ替わり
クリスティンは飛行機恐怖症になって、バンドからリタイア、イギリスで老後を送ってた
そして、回復症状がみられて、まさかのバンド復帰
黄金期メンバーでの全米ツアー
当然オリジナルのフリートウッドマックのアルバムが30年ぶりでリリースと思っていたけれど
出たのは、スティビーの居ない、そしてリンジーとクリスティン名義のアルバム
これがフリートウッドマックのアルバムだったら、初登場1位だったんだろうな、とは思う
でも、このデュオアルバムは、実に滋味だ
地味だが、滋味だ、味わいがある
60後半になったリンジーと70半ばのクリスティン、長〜い音楽人生の中で、かなりベストに近いクオリティだと思う
過去のマックのアルバムに比して、83年リリースのミラージュを例えたアメリカのレヴューがあったけれど
個人的には、76年のファンタスティックマック、初の大ヒットになったアルバム、に似たテイストと感じたけれど
やはり、よく聴くと過去のどのアルバムにも類さないリンジーとクリスティンのアルバムだと感じた
2人はソロでアルバムを出すと、とても地味だ、ヒットもあまりしなかった
クリスティンはフリートウッドマックのメンバーとしてはかなりポップ寄りの万人ウケする曲を書く、そういう切り分けが出来る人
リンジーは、どうしてもマニアックになってしまう、ただ、クリスティン、スティビーとのコラボを上手く纏め上げて、アルバムを作り出す
二人のソロほど、地味にはならず
元々相性の良かったお互いのケミストリーが働いて
そして、重ねた年齢の枯れ具合がブレンドされた
滋味な飽きのこないアルバム
スティビーが入るとね笑、やはり全く変わってしまっただろうから
控えめでなくなった彼女の我が出過ぎて、きっと違和感あるアルバムになってしまっただろうな
このデュオアルバムは貴重な贈り物、ギフテッドな2人からの