プロジェクトで能登を訪れた私達は、その半島の広さにびっくり。
「伊豆半島ほどだ」という誤った目算が、予想を大きく外させたからです。
 

NAGA K'U(ナガク’)のミナコです。


確かに、マヤ(メキシコ)のユカタン半島も、
日本の国土と同じくらいの広さですから、
「半島」といってもその大きさはまちまち。
「あ~ここも広いんだ~」、測定感覚をただちに修正しました。

「面白いな」と感じたのは、能登半島といっても、
昔はその内陸に、4つの文化と4つの言語を持っていたそうです。
それはユカタン半島もまったく同じで、
同じマヤ族と言っても、いくつもの文化、いくつもの言語があり、
さまざまな形態に富んでいます。

地球の裏側の人間同士が出会えば、文化や言語の違いは明白ですが、
同じ種族で、同じ半島に暮らしていても、異なる人々がいると知るのは新鮮です。
だからこそ、昔の人は、
互いを理解し合うための能力を最大に活用したに違いありません。

日本でも、マヤでも、多くの旅人が互いに行きかい、
芸術や智慧を交換しあったのですから、
優れたコミュニケーション技術があったのでしょう。
例え文化や言語が異なっても、
互いの違いを超えて交流し合えた過去がそれを証明しているからです。

しかしよくよく考えてみれば、
一つの家庭の中も異文化交流の場になります。
夫婦の育った家庭環境は、
お互いに未知な部族との交流のように、まったく別の「常識」があるからです。
その違いを理解して歩み寄らなければ、争いになるのでしょう。

さらにもっとよく見れば、ご両親がいて
義父には義父の育った家庭環境があり、
義母には義母の育った家庭環境がそれぞれありますから、
両親と息子夫婦が揃えば、
ナント4つの異文化交流があるわけです。

そう知っていれば、
例え同じ言語を話していても、
互いを分かり合うためには、慎重に、丁寧に取り組む必要があります。

何かの心理学では、
すべてのコミュニケーションのうち、言語は35%に過ぎないと聞きました。
それ以上に重要なものとは何でしょう。

相手に対して
「尊重している」、「尊敬している」、「大切にしている」、
そんな、言葉にならない空気が、
知らないうちに伝わっているのだとしたら・・。

世界中を旅することができる現代です。
地球の果てまで旅をして、異文化交流を通して学んだことは、
家庭内で活用するためにもなるわけです。

地球の果てで出会う人にそうするように、
家庭内でも互いを尊重しあう態度で臨めば、
言葉だけによらない伝達に意識を向けることができて、
人間関係がより円満なものとなるに違いありません。


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