伝統芸能を次世代に継承するとは | 神奈川県議会議員 永井まさと オフィシャルブログ

伝統芸能を次世代に継承するとは

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邦楽を聞ける機会が大きく失われています。多くの人が興味を持ち稽古した時代が終焉を迎えています。 

 

そんな危機感を持っている矢先に先日開催の横須賀三曲会箏・尺八のつどい」にお呼びいただき、ほぼ全ての曲を鑑賞させていただきました。 

 

 

 

 

 

 

私の母が生田流の箏を稽古していましたから、子供の頃から弦の音を聞いて育ちました。いたずらをして怒られたこともしばしば、、 

 

私は雅楽の龍笛三線を稽古していますから、伝統芸能の縦糸を紡ぐことがいかに大切か、そしていかに難しいかを実感する立場でもあります。 久しぶりに鑑賞した邦楽の素晴らしさは格別でした。

 

 

 

 

 

普段は耳にしないかもしれませんが、正月やその他イベントなどの特別な時には邦楽が流れて、日本らしさを感じる方も少なくないでしょう。 

 

私たちのアイデンティティの中にはそうした邦楽の良さが息づいているのです。そして、それは何十年何百年のかけがえの無い時が可能にしてくれるもの

 

今はコンピューターが発達し、成立している音楽は全て録音され、生演奏と同じようなクオリティで再生することが可能な時代です。

 

しかし、演奏する楽しさ、曲を作るワクワク感、稽古の厳しさとその先にある達成感、ライブでの興奮や現場での一体感など、これらは生身の人間にしか味わえない感覚であり、そうした感覚があるからこそ、古代の人々も同じような感覚を味わったんだななどと思いながら繋がることができるのではないでしょうか。自らが壮大な歴史物語の1つの縦糸の一部となり、そこをつたって次の世代に渡していくのです。

 

話は少しそれますが、政治の世界も同じこと。この国は自分のものではなく、みんなのもので未来の国民のものです。ですから先人から受け継いだ権限によってこの国を良くするために汗をかき、次世代の若者たちにまた渡していく。自らはその縦糸の一部でしかありません。

 

これは米沢の松崎神社(まつがさきじんじゃ)に祀られている上杉鷹山(うえすぎようざん)の伝国の辞の思想であります。気になる方はこちらのブログを併せてお読みください。

 

想像力と先見性と政治哲学 (神奈川県議会議員 永井まさと オフィシャルブログ)

 

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