『古事記伝』(既刊全12冊揃) 本居宣長原著 鈴屋遺蹟保存会編
昭和18~19年 中文館書店刊
売価20,000円
本書は大東亜戦争中の昭和18年から全13巻の予定で刊行が開始され、
戦局が苛烈となった昭和19年後半には用紙が配給制となり
出版を続けるのが困難になったようです。
筑摩書房刊の『本居宣長全集』(全23巻)の校訂者の一人である
大久保正先生でさえ、この中文館書店版の『古事記伝』は
第12巻以降を刊行できなかったのではないかと言われたそうで、
私も長年、古書店をやっていますが
第12巻まで揃っているのを扱ったのは初めてです。
本書は第1巻が『訂正古訓古事記』上中下、『古事記伝目録』上中下
第2巻から第12巻までが『古事記伝』(首巻、1~44巻)と本文は完結しています。
第13巻がもし刊行されていたとしたら総索引か何かだったと思われます。
『国文 六国史』(既刊全8巻揃) 武田祐吉、今泉忠義編
昭和10~17年 大岡山書店刊
売価15,000円
本書も戦中の出版事情の悪化により
日本書紀、続日本紀、三代実録までしか出版されませんでした。
『日本書紀通釈』(索引・歌文集とも全6巻揃) 飯田武郷
昭和10~12年 内外書籍刊
売価7,000円+税
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