先日の上野グリーンクラブ山草フェアーで見本株として大活躍してくれたパービフロールムです。
Cyclamen parviflorum
イメージ 1

 

販売株に開花中のものがなかったので、皆様に花のサイズと香りを実感していただくために連れて行きました。4号の朝顔鉢に植えてあって、手に取りやすいサイズでしたので、たくさんの方に間近に見ていただくことができました。

 

シクラメンの中で一番標高の高い場所に自生するパービフロールム。さぞかし風当たりが強い所なのでしょう。花は葉よりも低い位置で咲くことが良くあります。花は目立たなくても香りが強いので、授粉してくれる虫を呼ぶことができるのだと思います。


 

英国シクラメン協会のホームページにはパービフロールムについて、次のような記述があります。自生地の環境を知ることは、栽培にはとても参考になります。

 

・自生地はトルコ北東部の黒海に接するポントス山脈で標高750~2400mの高地。黒海から湿った風が吹き上がり、雪や雨が多く霧も出る針葉樹林や落葉樹林、草原で見られる。

 

・自生地での開花は4月から6月で雪が溶けるにつれて咲いていく。葉を落とすことなく常緑で夏を過ごし、秋に新しい葉が展開して開花期までに出揃う。

 

・かなり低い気温にも耐えるが、小さすぎるのでめったに庭植えにはされない。

 

・栽培の成功に必要はことは、水はけよく、水を切らさず、特に夏は出来るだけ涼しくすること。

~その2、その3へ続く~
 

協会のホームページがだんだん充実してきています。種ごとの特徴や分布図なども記されているので、皆様も覗いてみてはいかがでしょうか。