その1でご説明したグラエカム、ペルシカム、レパンダムグループ以外の多くの種類は、深植えにならないよう成長点すれすれの深さに植え付けるようにしています。

 

元々は根茎を埋めることが推奨される種類なので、塊茎が出るか出ないかすれすれの位置に調整しています。原種シクラメン栽培の本場であるヨーロッパに比べ、日本は栽培環境の湿度がどうしても高くなるので、過湿によるダメージを防ぐことができると考えています。

 

 

塊茎から出る根の位置が種類によって違うので若干の調整が必要になってきます。

 

 

 

●薄く覆土をするもの

 

 

 

休眠期のヘデリフォリウムです。
イメージ 1

ヘデリフォリウム系は主に塊茎の上部(肩とも言われます)から根が出ます。塊茎を出してしまうと根も露出して乾燥してしまうので、根が隠れるくらい(0.5~1㎝ほど)の覆土しています。

 

 

 

●成長点すれすれの深さにするもの

 

 

 

コームの休眠期の様子です。
(写真に赤線を追加しました。赤線の位置まで覆土しています。)
イメージ 2

塊茎の下部または斜め下から根が出る種類は、塊茎や成長点に直射日光が当たらない状態であれば塊茎をしっかり埋めなくても問題はないようです。
うちでこの様な植え方をしているのはコームグループ、シリシアムグループ、シプリウム、リバノチカム、スーダベリカムなどです。

 

 

特にミラビレ、シプリウム、スーダベリカムなど比較的乾燥を好む種類は成長点が過湿になると新芽を腐らせてしまうことがあるので覆土しすぎないようにしています。

 

 

 

なお、当園では、鹿沼土、赤玉土、軽石の小粒混合用土の微塵を抜いて使用しています。

 

 

 

 

続く