本日、1月31日をもって市議会議員を辞職しました。
来たる4月の県議会議員選挙に向けて、12月に記者会見をし、正式に表明をしてからも職を辞する事に対してギリギリまで市議会議員で活動しながら自動失職(立候補をした時点で失職)という選択肢もあるのではないか?報酬も…など様々なご意見を頂いたりもしました。
もちろん、4年前に信託を受けて市議会議員として活動をさせて頂いているわけですから、2月から始まる第一回定例会で次年度予算の審議にも携わりたい気持ちも強いです。
しかし、決意し、表明した以上、県政の事を訴えながら、市議会での活動をするという選択肢は、両方が中途半端になるという想いから辞職という決断をさせて頂きました。
今、自分自身が取り組まなくてはならないと思っている主な課題、ビジョンの一部をご紹介します。

1.教育

 市議会議員の初当選以来、「国づくり、街づくりは人づくりから」の信念のもと、様々な角度から教育問題に取り組んできました。
これから人口減少・超高齢化社会、その上でAI(人工知能)の普及が進めば5割から9割の仕事が機械に置き換わるともいわれ、また、今の小学生の65%は現在はない職業に就くことになるといわれるなど、今の子供たちが大人になったころは今と全く異なる環境で生きていかなければならなくなります。
一方で、インターネットが社会のインブラになったことで、プログラミングができて創造力がある若者は大企業に入るのよりも、起業して社会の課題解決に挑戦するなど新たな可能性も広がっています。こうした若者が過疎化に悩む地域に入ることで地域全体を活性化している例もあります。
こうした社会の環境変化もあって、2020年から小学校で10年に一度の学習指導要綱の改定がスタートします。「学んだことをきちんと理解しているか」から「学んだ知識や技能をもとに、自分で考え、表現し、判断し、実際の社会で役立てる」ことが求められるなど、教育の抜本的な改革が行われようとしています。
一方で、現場ではいじめ問題や不登校、家庭での児童虐待といった問題もあります。先生方の働き方改革を進めながら、現場に山積する課題にどのように対応していくかといった問題もあります。
 こうした問題に粉骨砕身取り組んで参りましたが、権限を持つ県との連携が不可欠であることを何度も痛感してきました。スクールソーシャルワーカーの増員や定数改善、また海老名でも中高一貫校を視野に入れた中学校と高校の連携など、県と市が連携を深めることで進む施策をスピード感を持って実施することで県央の中心の海老名から教育環境を変え、次代を作る人材を海老名からどんどん排出していきたいと考えています。

2.福祉環境
2025年問題は目前でもあります。
これによる財政は変革が必要でもあり、選択と集中が必要であります。
県では未病を推進していますが、宣言で終わる事なく、具体的な政策を推進しなくてはなりません。例えばオーラルフレイルを海老名でモデル事業で行なっていますが、これのエビデンスを元に全県に展開していく、また医療環境も海老名の病床数の確保、医療・福祉の担い手の確保、障がい者の雇用・就労、孤独死対策など問題は山積しています。

3経済対策

 これまでの「企業誘致」から一歩進んだ「海老名シリコンバレー構想」を打ち出します。今、世界経済をけん引しているグーグルやアップルなどのIT企業・製造業は米国シリコンバレーで誕生しました。シリコンバレーにはスタンフォード大などの研究機関とその技術を産業化したい起業家、そして彼らの想いを「試作品」としてすぐに形にしてくれる町工場の存在があり、こうした環境が「GAFA」と呼ばれる世界的な巨大企業を生み出しました。
 県内でも鎌倉や横須賀などもIT系を中心に目指してはいますが、何よりロボット産業特区でもある海老名などの県央地域も巨大企業を生み出す潜在能力は十分にあると考えますし、全国屈指の環境でもあります。具体的には、県の産業技術総合研究所があり、グローバルに活躍する製造業「リコー」の研究施設、厚木にはソニーもあり隣接する藤沢には慶応義塾大もあります。東名、第二東名や圏央道、小田急、相鉄、相模線の交通の利便性も良く、さらに座間や綾瀬、海老名には古くからの技術力の高い町工場が集積しています。こうした環境のもと、若者の定住促進施策を打ち出している海老名市と連携して、若者をどんどん呼び込んで起業しやすい環境を作りだすとともに、そこで生まれるAI(人工知能)やブロックチェーン、すべてのものがインターネットにつながる「IoT」などの先端技術を既存の企業とも共有し、県央地域から世界で戦える起業が生まれる環境作りをすすめていきます。
 さらに県央地域は「高座豚」に代表されるように農業・畜産も盛んであり、海老名が誇る酒米から作る泉橋酒造やいちごなどの名産、かながわ農業アカデミーや東京農大といった研究機関もあります。農業・畜産分野での活用をにらんだ研究が進むAIやドローンなどの新たな技術を活用して、意欲ある生産者と若手起業家、農協と連携しながら、「農業×テクノロジー」「フード×テクノロジー」といった分野にも挑戦したいです。また中小企業や大手の進出による影響がある商店街などへの支援も強化していきたい。

4.交通インフラ
やはり一丁目一番地は県道の渋滞対策でもありますが、更に綾瀬のスマートインターも開通します。また災害対策にも通じますが、主要道路は災害時にも重要な路線でもあります。電柱の地中化の早期実現も含めて、一歩一歩、市と共に進めなければなりません。

5.災害対策
大規模災害は市だけの対応は限界があります。
避難誘導など、広域で行わなければならない対策、河川の整備など県が更にリーダーシップを取り、海老名が行い始めたシュミレーション訓練など、広域で推進しなければならない、またDMATの充実など、いつ来るかわからない災害対策は急務です。


6.海老名の更なる魅力つくり
これも、様々ありますが、一つは相模川の有効活用。市内のスポーツ環境の整備には土地に限りがあります。また隣りの厚木市と比較をしても有効活用が出来ているかといえば…厚木はいいなという声も強いです。これも市と連携し、様々な夢を膨らませていきながら、着手しかかっている河原口だけではなく、障壁を越えて今まで以上に相模川を財産として展開をしていきたい。

この他にも警察官の増員などの治安対策、環境問題やエネルギー問題、あげるとキリがないので、今、作成している政策集が出来次第、順次お伝えしていきます。