文教社会常任委員会の視察最終日は福岡県春日市に行き、コミュニティスクールの視察。
この春日市は海老名市より人口は少ない(11万強)ものの大都市からも近くベッドタウンのような街で小中学校の数も小学校12校(海老名市13)、中学校6校海老名市6校)と似たような環境の都市です。

その中で今年度も視察受入の約7割がコミュニティスクールだというくらいのもの。
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コミュニティスクール導入の前から教育長の強いリーダーシップの下、様々な仕掛けを行なっており、予算原案編成権を学校移譲するなど、校長の裁量権を与え、モデル実施をしてからの導入。(小6に中1ギャップの解消の為に30人学級を市単で導入しているのにも驚き)
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学校運営協議会も行政職員などの上記の委員以外にも幼稚園長、保育園長も入っておられ、幼保小中の連携を計る意思表示の現れでもあります。

そして海老名市では実践出来ていない部分でもありますが、コミュニティスクールの実働組織に合わせ、校務分掌組織改編を行なっていること‼️
これは目標を達成するための組織マネジメントの賜物でもあります!ここを動かすのには各学校長の理解も必要ですし、変えなければ真の意味での学校との連動は計れないと感じました。

また学習支援など、各学校の差はあるものの、それぞれが逆に刺激し合う形になるくらいの機能を有しており、またそれだけではなく低学力の子への支援も塾と連携し、別枠でモデル実施もしているようです。
また課題もあるようで、それだけ地域が頑張る分だけ、負担増・負担の集中や人材不足、マンネリ化、委員の研修や他校の成功例の共有化にも課題だと仰られていました。
また、そもそもの自分自身がコミュニティスクール導入の懸念点としている、先生が地域の目を気にし過ぎるという事は無いのか?という部分では、やはり経験値が低い若い先生などが、そちらに頼り、自分のスキルアップを疎かにする傾向が出るといった事も事実あるようですが、それもこれから改善に向け、力を入れていくとのこと。

どちらにせよ海老名市も平成30年に全校実施を目指していますが、とても参考になる良い事例でした!

また帰りの飛行機では夕焼けに染まる富士山が…
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手前が東京湾、神奈川県。
良い事例を勉強でき、最後は素敵な風景も見れた視察となりました。