地方統一選挙の前半戦、後半戦共に終わりました。
今回は地方創生が争点でもあった選挙。
2040年に今のままでは全国の約半分が消滅する可能性がある試算が出され、それをどうするか?の選挙でもありました…
これからは頑張らない地域には国はお金を出しませんよ、だからこそ地方議員の政策力・地域の巻き込み力・信頼が求められますよの地方創生でもあります。
しかし進みゆく投票率の低下。

色々と考えるキッカケにもなりました。

先ず、候補者の訴え。
有権者からすると魅力的な事を各候補が訴えているので、分からない。
けどもそこには落し穴もあるのに…(各候補が知った上であえて言っているのか、知らないで言っているのか分かりませんが)

一つ例を出すと「子ども医療費の無料化を拡充をします!」
有権者からすると本当にありがたい施策ではありますが、ここで2点考えなくてはなりません。
1.議員の候補者でこの訴えは不可能です。
市長候補にしか無く、議員には予算編成権はありませんので、「します」ではなく「~を目指します」「~を訴えていきます」でないと先ず公約として成り立ちません。これが意外に多かった印象が…

2.背景を考えての訴えなのか?
海老名は中3まで所得制限なしで無料で実施していますが、経常経費化(政策的な予算ではなく、常に発生していて動かせない予算)している現状。また自治体での競争も激化しています。
この施策の目的は「保護者の負担軽減」と「安心して医療を受けれる環境」。
国としては医療費を削減しなければなりません。しかしこの競争が激化してから0~14歳の医療費も大幅にアップしています。
国からはペナルティーもある制度(国保の交付金が減額されます)であること。
個人的にはこの制度は国・広域自治体で一元化して欲しいと思いもありますが、横浜市などは対象年齢が低くとも人口増であり、他のきめ細かい施策も様々作らなくては、予算があるところには競争では負けます…

何が言いたいかと言うと、他の候補者や他の自治体がやっているから・聞こえ、分かりやすい=票が取れるから訴えているのかな?と感じる施策が多かったなという印象を持ちました。
この医療費無料拡大の目的が保護者負担軽減であるなら他にも手法を練らなくてはなりません…海老名では提案させて頂いた教材費の無償が始まりましたが、これもPDCAを回さなくてはならないと感じており、効果が薄ければ、他の施策に変更も住民の皆さんに理解を得ながら進めなくてはと感じています。

しかし、選挙公報という限られたスペースでは、全てを書ききれない現状。
簡単に分かりやすく書くと「保護者負担の軽減を目指します」という表現になり似たような訴えになってしまう…
少なくとも「あれもやります!これもやります!」の時代でも無いのは有権者の方々の方が感じているのではと感じます。(自分の11月の選挙の公報のハードルを上げてる気が…^^;)

日々の発信などをし、その議員が考えている事を浸透して頂かなくては、選ぶ基準にはなりません(藤沢などは約50人出ていたので、どうやって選べばいいの?って状態でした)

また知り合いだから、地域の活動を頑張っているからとかの判断基準もちょっと恐いと思います。
あくまでも「議員」を選ぶ選挙。
もちろん人として信頼できるからという判断基準もあるとは思いますが、政策・実績などの信頼とは違うのかな?と。
もちろん、その地域活動や日頃の仕事などが政策と結びつき、実績を積んでいた議員もいましたが、今回、落選をしたりもしました。

本当に難しい…

また選挙カーの連呼や駅に並んでの挨拶運動に嫌気がさしている有権者の方もいらっしゃると思います。(公職選挙法で選挙カーは連呼しかできないルールでもありますが…)

限られたルールの中での選挙。
この中で、どう訴えていくのか?
ネット選挙解禁からの初の統一選という分析は専門家の分析を待ちたいと思いますが…

我々現職サイドも本当に工夫をし、政治に関心を持って頂かなくては、投票率が下がる一方であり、そうなると、特定の組織の支援を受けた方しか通らない選挙になってしまいます…。

投票率・選挙の手続き等の事は次の議会で取り上げますが、危機感を強めました。

今回、同志や応援させて頂いた議員でも当落は分かれました。

どちらにせよ、議員は訴えた事で出来たこと、また訴えて当選したのに出来なかった事は具体的に何で出来なかったのか?もきちんと説明していかなくてはなりませんし、今回統一選のあった自治体の有権者の方々は一票投じた議員を4年間、ちょっとでもいいので関心を持って頂きたいと思います。

長文となりました…
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(写真はお隣、綾瀬の笠間のぼる候補!)