今は宮城県に向かう道中です。

さて、下記の社説に関して。
竹富町の教科書採択は極端な事例であり、早急に手を打って頂きたいと思いますが…
教育委員会制度や、教科書検定もそうですが、どのように議論が公開されているのかも気になります。
私も海老名市教育委員会に対し、委員の定例会の議事録をホームページ上で公開するように求めていますが、採択時はどのような議論があったのか?
この竹富町も採択地区協議会でどのような議論があって、どういった声があって竹富町の教育委員会が反対されたのか?
組合は?
なのど気になる部分が多々ありますね。


竹富町の教科書 公正採択へ法改正を急げ
2013.10.22 03:11 [主張]
 沖縄県竹富町の教科書採択問題で下村博文・文部科学相が県教育委員会に対し、同町に是正要求するよう指示した。

 公正であるべき教科書採択で、ルール無視の違法状態をこれ以上放置すれば教育への信頼が揺らぐ。地方自治法による最も強い措置で臨むのは当然である。

 平成23年夏の採択で、竹富町のほか石垣市、与那国町の3市町でつくる「八重山採択地区協議会」が、中学公民教科書に育鵬社の教科書を選んだ。ところが竹富町だけが従わず、東京書籍の教科書の使用を強行した。

 教科書を無償配布するための「教科書無償措置法」では複数の市町村が共同で採択する場合、協議会をつくって教科書を選び、同じ教科書を使うよう定めている。竹富町は同法の採択ルールに明らかに違反する。

 竹富町は教育委員会などについて定めた「地方教育行政法」で、採択権限が各教委にあることを根拠に「違法ではない」などとしてきた。しかし、市町村が組んで採択する場合のルールは無償措置法が優先すると考えるのが自然だ。竹富町の言い分は通らない。

 いったん決まった教科書について、気に入らないからといって、別の教科書を使うルール破りは公正であるべき教科書採択制度を脅かすものだ。是正要求指示が出たことに、竹富町の教育長は「教科書を代えることのほうが問題」と述べたというが看過できない。

 一昨年の採択の際には、育鵬社や自由社の歴史・公民教科書に対し、激しい反対運動が起きた。日本の伝統文化や領土などについて手厚くした内容を、一方的に批判したものだ。

 八重山地区採択協議会が育鵬社教科書を選んだ採択に対し、沖縄県教委が、やり直しを求めて介入を行ったことも混乱を深めた。

 違法状態が2年にわたり続いてきたのは、沖縄県教委の不適切な対応や民主党政権下の文科省が事実上黙認してきた責任が大きい。是正要求に罰則規定はないが、竹富町や沖縄県教委は重く受け止め混乱を長引かせてはならない。

 文科相は、同種の問題が起きないよう地方教育行政法の改正を行う考えも示している。公正な教科書採択を守るため必要な制度改善を躊躇(ちゅうちょ)してはならない。文科省は正常化実現まで、なお厳正に対応してほしい。



iPhoneからの投稿