この問題は先日も市民から取り組んで欲しいと手紙を頂いたりしておりますが、「たかが漫画本がどうした?」と思われるかも知れませんが、地方自治の根幹を揺るがしかねない問題であると感じ、取り上げました。

この漫画の歴史は
・昭和48年から集英社の「週刊少年ジャンプ」にて連載開始
・オイルショックなどにより連載が「市民」誌に変わり、その後「市民」誌は休刊
・日本共産党の論壇誌である「文化評論」で連載開始→(社会党と共産党の関係などによる)政治的な問題で連載中止
・最後は日教組の機関紙の「教育評論」で続編
という流れが、この漫画です。

中身を見ても週刊ジャンプの連載時は少々、疑問に感じる部分がありますが、戦争・原爆の悲惨さが伝わる作品に なっていると感じます。

しかし後半の部分、
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例えばこれは10 巻の部分ですが、そもそもこんな史実や当時の日本人の精神性にはそんなものはなく、1937年の7月29日に中国人が日本人にやった「通州事件」のことを逆に書いてあります。こういった中国共産党のプロパガンダだけならまだしも、学習指導要領の小学校の社会の部分には「天皇についての敬愛と理解の念を育てる」とありますが
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学習指導要領の陛下に対し敬愛する事を教えるのに対し、できなくする記述があったり、「君が代を国歌として児童、生徒が歌えるように指導する」と学習指導要領に規定され、法律まであるのに卒業式のセリフではゲンが君が代を歌わない、新しい国歌を作るべきとまであります。また終いには前から政府が講和交渉していた史実をあえて無視して「原爆が落ちたから戦争が終わったんだ」とあたかも原爆容認までしているのが、この漫画なんです。こんなのが置いてあって学習指導要領に基づいて指導をしている現場の先生は苦労されるのではないでしょうか?
教育は政治不介入と言いながらも、この本の出版社が変わった後半部分に関しては完全に団体のイデオロギーが色濃くなっています。

そして一番の問題は、この問題を取り上げ、教育委員会が決定をするとマスコミなどの外的な勢力と中からの反発がある事。(松江が良い例です)

教育委員会制度(責任の所在が不明などの課題はありますが)は少なからず、選挙で選ばれた首長が任命し、選挙で選ばれた議会が承認している委員で構成されており、現場も国の学校教育法(法律も選挙で選ばれた政治家で作ってます)などに基づいて教育をしています。

法にも基づいておらず、少なからず民意を得た委員会が決定するのであれば、そこに圧力を加えるのは以ての外です。

この漫画をどうこうの以前に、松江市の教育長も電話で仰っていましたが、学校図書に対して選定基準が曖昧だという事をどうにかしなければなりません。
学校に全て任せるというのも私は反対です。(これは会見などから下村大臣も同じようです)
そこで、海老名市教育委員会の定例会に選定について議題に上程して欲しいと要望したところ、これは今後議題とすると答弁がありました。

引き続き、この問題は注視していきます。




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