今、国の方でも教科書の検定基準を見直そうとしている最中だと思います。

連日、地元紙の神奈川新聞は県教委の判断を批判しております。
今日のデスクノートの記事。
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実教出版の「国旗掲揚・国歌斉唱について一部自治体において強制の動きがある」
この部分が議論があるのですが…(他にも疑問は多いです)
これは東京や大阪の教育委員会の事を指していますが。
これは強制など以前に当たり前の事です。(最高裁判決でも出ています)

また教育委員会は単純に権限を行使したに過ぎません。
では自分達の思想に合う教科書の強行採択(八重山など)に関してはどう考えているのか?

根本的に今の検定基準は教育基本法や、政府見解にも沿っていないので、基準を次回の小・中学校の時までに見直しをして頂き、こういった出版社の思想を植え付けるような記述は排除して頂きたいと思います。


【主張】
教科書採択 神奈川の判断を広げたい
2013.8.20 03:19 (産経新聞)[主張]
 来春から使用される高校の教科書採択で、神奈川県の全県立高校は、日本史の記述に問題がある実教出版の教科書を使用しない見通しだ。

 正式採択は20日の予定だが、採択権者の県教育委員会が教科書を内容本位で判断する制度本来の趣旨にかなった動きだ。他の自治体にも広がるよう期待したい。

 問題になっているのは、実教出版の1、2年生用の教科書、「高校日本史A」と「高校日本史B」の2冊だ。卒業式や入学式の国旗掲揚、国歌斉唱について「一部の自治体で公務員への強制の動きがある」との記述がある。名指しはしていないが、東京都や大阪府などの正常化指導を指しているのは明らかだ。

 神奈川県教委では144校の県立高校のうち、7月の時点で実教出版を希望した28校の学校長に再考を促していた。その結果、全校が別の社の教科書に希望を変え、採択の可能性はなくなった。

 実教出版の教科書については、都教委も「使用は適切でない」とする通知を都立高校に出し、同社の教科書を希望しないよう求めていた。大阪府などでも、同様の動きがある。
 学習指導要領では、国旗の掲揚や国歌斉唱の指導義務を教師に課している。
 指導要領に基づく正常化のための教育委員会の指導は当然の責務であり、「強制の動き」には当たりようがない。
 誤った記述の教科書を使用しては、生徒の困惑を招くことになり、学校教育としても首尾一貫しない。教育委員会が記述に目を通し、どの教科書が生徒にふさわしいか選ぶことは、これも当たり前のことだ。

 教員のなかには、神奈川県教委などの動きを「採択への不当介入」と批判する声があり、一部のマスコミもこれに同調する騒ぎになっている。

 だが、公立高校が使用する教科書の採択権は教育委員会にある。神奈川県をはじめとする各地の動きは良識ある権限行使というべきもので、批判は当たらない。

 問題の教科書は国の検定に合格しているが、検定を通っていれば何でもいいというわけではない。むしろ、こうした教科書の記述が検定で正されなかったことが問題だ。教科書は、執筆者の自説や政治的見解を述べる場ではない。