今回の北海道視察にて一番楽しみだったのが北広島市の図書館の学校支援事業。
現在の我が国の状況として欧米よりも図書館を有効活用できていない、また学校図書館に至っては、ほとんど機能してない現状があります。

1953年施行の学校図書館法の「学校図書館」の定義として
「図書、視覚聴覚教育の資料を収集し、整理し、及び保存し、これを児童又は生徒及び教員の利用に供する事によって、学校の教育過程の展開に寄与するとともに、児童又は生徒の健全な教養を育成することを目的として設けられる学校の設備」
とありますが、学校の教育過程の展開に寄与出来ている図書館はあるのか?

図書館関係者は学校の図書館の現状を見て愕然のするようです。
しかし、これを資格を持った司書教諭の問題ではありません。(先生の多忙化と言われる時代の中)
先生は教育のプロであり、図書館のプロではありません。
またこれは各校によってバラバラですが、学校の図書館に何の本があるのかのデータベースが無い学校もあり、あっても公立図書館などとデータベースの一元化もされていない。
公立図書館の図書も、学校図書館の図書も市の財産です。
これは海老名もされておりません。
また海老名の先生とも意見交換しておりますがプロの司書の配置(隣市の座間市は司書を配置し、児童・生徒の貸し出し数が格段に上がったとも)も課題があり、孤立し、雑用係に陥る、先生に図書館の有効利用の手法が大事になって来る。
北広島市では学校図書センターを公立図書館に設け先生のアドバイザーのような形や、そこを基地とし、司書の派遣、また求められる「生きる力」の情報活用能力の為の「調べ学習」(子ども達の情報収集の練習)を学校と組んで、デジタル教科書を使い行うなど、様々な施策を行っておりました。
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私が3月議会で取り上げようとしている事も含まれているので、有意義な視察となりました。
文科省の方向的にも公立図書館より学校図書館に予算を付けていきたいという話も聞きます。
12月議会の一般質問で委託から指定管理者制度に移行する事や、図書ボランティアの方々が活躍するなどする海老名の現状に落とし込んだ施策にしたいと思います。
また質問の方向が正式に決まったら報告します。

他にも氏家議員の提案の札幌市の商業支援「食と観光情報館」(観光協会、北海道絡み)の施策や、都市間交流をしている登別市議会の議員の方と、新設の中・高校一貫の意見交換などもしております。

明日戻ります。
しかし…寒い……



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