昨日、沖縄県石垣市の魚釣島に地方議員を含む10名が上陸をしました。
市民からも同じ地方議員としてどう思うかと聞かれたので私の所見をここで述べたいと思います。
慰霊祭で同じく向かった中には龍馬プロジェクトのメンバーもいますし上陸した方の中には仲間でもある方もいます。

今回の行動には賛否両論あると思いますが、私は領土と日本人を守るという自らの行動理念に従い、彼らとは心情を同じくしております。

 ただ、懸念もあります。少子高齢化で国内市場が縮小する今、大手から中小まで、多くの日本企業が中国を主戦場をしています。今後、日中関係が悪化するに伴い、政治リスクが上昇し、日本企業が思うようにビジネスをできなくなる可能性があります。

先日のメイコー社の名屋社長によれば、中国における反日活動は激しさを増しており、日本から進出している企業の多くも何らかしらの影響を受けているようです。

 今回、中国で起きているデモは反日教育を背景にした尖閣問題があり、それを中国共産党があおっていることは専門家の共通した見方です。さらに、経済発展し、格差が拡大した中国では、共産党による一党独裁への不満も高まり始めていて、今後、格差拡大のはけ口に尖閣諸島問題を理由にした官製反日デモも増えることでしょう。

 ビジネスの最前線で活動される皆様のご苦労には本当に頭の下がる思いです。ただ、中国に進出している企業の多くが、不安を感じるほどの中国の反日の背景には、龍馬の仲間でもある地元石垣市の中山市長の魚釣島上陸すらも許可しない、自民党政権から連綿と続く「事なかれ主義」が背景にあるからではないでしょうか。

現在の政府の対応や魚釣島に上陸した議員の行動ばかりが議論されていますが、問題は有事の判断ではありません。平時からのシミュレーションの積み重ねこそが大事だと思っています。

我々には東日本大震災、福島の事故、先の大戦など、様々な教訓があったはず。にもかかわらず、同じ事ばかりを繰り返しているように思えるのは私だけでしょうか。

今回の一件で自戒を込めて改めてそう感じました。


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