〈日本老年歯科医学会 第30回学術大会 参加〉 | 茨木市 永井歯科医院 院長ブログ

茨木市 永井歯科医院 院長ブログ

大阪府茨木市で歯科医院を開設させて頂いております、永井健太と申します。
専門は歯周病です。保険診療をメインに、歯科一般・歯周病治療・レーザー治療等幅広く対応させて頂きます。趣味は、歯医者・海外旅行・読書・美術鑑賞・犬の散歩です。宜しくお願い致します。




6月7・8日は毎年参加しています日本老年歯科医学会で主に高齢者歯科の勉強させて頂きます。
さすがに2年に1度の7学会共催の日本老年学会総会は参加者が多く盛大です。

7日は教育講演で著名なインプラント専門医から高齢者とインプラントのレクチャーを受講しました。


ランチョンセミナーでは内科の教授から認知症を勉強しました。


また日本老年歯科医学会では認知症患者の歯科治療ガイドラインをまとめた本が発売されましたから、早速シエン社ブーツで購入しました。


海外招聘講演では著名なドイツの教授から日本とドイツとのデータからみる比較をご教示頂きました。
1人あたりGDP、つまり国民1人あたりの稼ぐ力はほぼ互角の日本と徳国。
しかし寿命は日本の方が高いようです。
圧倒的な違いは歯科衛生士の数みたいです。
日本はドイツの100倍の歯科衛生士がいるらしいです。これは知りませんでした。
後は学歴も日本の方が高い方が多いらしいです。
しかし、学歴は日本より大学進学率が高い韓国やオーストラリアが日本より長寿ではない為、もう少し精査が必要と思いました。


会員懇親会にも参加して来ました。
日本歯科医学会連合会長・日本歯科医師会副会長・日本老年歯科医学会会長・大会長のご挨拶の後に牛タン・寿司・季節鍋・天ぷら等を食べました。
スキを見てドイツ・グライフバスト大学のThomas Kocher教授とお写真を撮らせて頂きました。


企業展示もザクッとまわりました。
特に目新しい新製品はありません。
GCの舌圧測定器がバージョンアップしデータをソフトに入れるらしいです。
また、高齢者の根面う蝕が洪水状態になっているようで、サホライドの需要が増えているようです。
入れ歯洗浄剤は入れ歯安定剤に入っているワセリンまではなかなか取れないようです。しかし含有しないと吸着力が低下します。なかなか難しいですねー。




8日はランチョンセミナーで静岡県立がんセンター 口腔外科部長からがん患者の口腔管理について、シンポジウムで厚労省老人保健課長・愛知県歯科医師会会長・宮城県歯科医師会常務理事から地域包括ケアについてのレクチャーを受講しました。


静岡県立がんセンターとサンスターとの共同開発商品のマウスジェルとオーラルスプレーは早速サンスターブーツで注文し届き次第、物販商品・PMTC・自費患者さんへのサービス品として取り入れます。


地域包括ケアは医科歯科連携・多職種連携の時代ですが、医療従事者の絶対的不足と高齢化でなかなか難しい課題のようです。
東北大学歯学部がある宮城県においても歯科医不足は深刻のようですから、歯学部がない県ですと更に深刻さは増していると思います。



やることはたくさんありますが頑張って対応していきます。