吉井理人(よしい まさと)さん
1965年生まれ
和歌県立箕島高等学校卒業
84年、近鉄バファローズに入団
85年、一軍投手デビュー
88年、最優秀救援投手のタイトルを獲得
95年、ヤクルトスワローズに移籍し
チームの日本一に貢献
97年オフにFA権を行使して、
メジャーリーグのニューヨーク・メッツに移籍
98年、
日本人メジャーリーガーとして
史上2人目の完投勝利を達成
99年、
日本人初のポストシーズン開幕投手
2000年、コロラド・ロッキーズ
01年からはモントリオール・エクスポズに在籍
03年、オリックス・ブルーウェーブに移籍し、
日本球界に復帰。
07年、現役引退。
08年~12年、
北海道日本ハムファイターズの
投手コーチに就き、
09年と12年にリーグ優勝を果たす。
15年、福岡ソフトバンクホークスの
投手コーチに就任して日本一
16年、北海道日本ハムファイターズの
投手コーチとして日本一に輝く。
また、
14年4月、筑波大学大学院
人間総合科学研究科体育学専攻に入学
16年3月、
博士前期課程を修了し、
修士(体育学)の学位を取得
「はじめに」より一部抜粋
「おまえ以上に
おまえのことを知っているのは、
このチームにはいない。
だから、
おまえのピッチングについて、
俺に教えてくれ。
そのうえで、
どうしていくのがベストの選択かは、
話し合いながら決めていこう」
驚いた。
コーチからそんなことを言われたことが
なかったからだ。
日本では、
コーチが自分の尺度で選手を見て、
自分の尺度に合わなければ
自分がやってきたように
修正するのが一般的だ。
アポダカコーチは、
僕がどんなピッチングをする投手で、
どんなピッチングをやりたいかを
はじめに聞いてくれ、
その方向性に沿ったアドバイスを
しようと考えてくれた。
コーチの仕事は、
選手が自分で考え、
課題を設定し、
自分自身で
能力を高められるように導くことだ。
本書のタイトル
『最高のコーチは教えない』には、
「指導者=教える人」という常識を覆さないと、
メンバーの能力を
最大限に発揮させることはできない、
という思いが込められている。
本書では、
「教える」のではなく、
「考えさせる」僕のコーチング理論と、
実践方法を紹介する。
僕が取り組んできたのは
プロ野球選手のコーチングだが、
これはどのような世界でも
通用する手法だと考えている。
部下の指導方法に悩む上司の方や、
チームの育成を任されたリーダーの
お役に立てば幸いだ。
ぜひお読みいただき、
ご自分の世界に変換し、
試してみてほしい。
本書を読むまで
コーチ(上司、リーダー)は
選手(部下等)に
自分の考えを教える人、
伝える人だと思っていました。
しかし、
本書を読んで、
最高のコーチは選手自ら考え、
課題を見つけ、
理解させて、
主体性を身につけさせることが
重要だと理解できました。(^^)
なぜコーチが教えてはいけないのかを、
著者の経験談をもとに
わかりやすい言葉や
イメージしやすい表現で書かれています。
著者の吉井さんは
コーチが選手より上ではなく、
下という考えだとおっしゃいます。
上の立場にいる人は
個人的な経験から
頭ごなしに指導をしがちですが
それは指導ではなく
単なる命令です。(ー_ー)
スポーツでもビジネスでも
又、子育てにも
参考になることがたくさん書かれて
おススメの一冊です。(^^)
「教える」のではなく「考えさせる」
いつも長原整骨院のブログを
ご覧いただきまして
ありがとうございます。m(_ _)m