No464
令和7年6月19日(木)晴れ
先週は雨の日が多かったですが、
今週に入り、
梅雨明けのような
暑い日が続いております。
体調を崩されないようご自愛下さい。
今回は本のご紹介です。m(_ _)m
拝啓、諭吉様。
もし現代の若者が
『学問のすすめ』を学んだら
タイトルからして
インパクトありますね。(^^)
内容はというと、
あの福沢諭吉の
『学問のすすめ』をベースにした
小説風の読みやすい1冊です。
著者は
永松 茂久(ながまつ しげひさ)さん
株式会社人財育成JAPAN 代表取締役で
『喜ばれる人になりなさい』
『人は聞き方が9割』
『リーダーは話し方が9割』等々の
ベストセラー作家でもあります。
本書は、
時代を超えて読み続けられてきた
福澤諭吉の『学問のすすめ』を
ベースにしつつ、
小説仕立てで書かれた本です。
主人公・元(はじめ)が
幽霊の諭吉さんと7日間旅をしながら、
多くの教えを学んでいく
構成になっています。(^^)
簡単に内容をご紹介すると、、、
冴えない日々を送っていた元が、
天国から現れた
諭吉の幽霊と出会うところからスタート。
ここで「学び直し」の旅が始まります。
『学問のすすめ』と同様に、
「学問する意義」とは何か?
を実例を交えて物語は進みます。
著者と諭吉さんの出身地、
大分県中津で地元愛や
実践の学びの重要性が説かれています。
ネタバレするといけませんので
印象に残った言葉だけ少し、、、(^^)
学問の要は活用にあるのみ。
活用なき学問は無学に等し。
一身独立して一国独立す。
これが私が“学問のすすめ”で
一番伝えたかったことだ
行動活潑にして識見乏しき弊…
働きだけ活発で賢さがないのは、
船に舵なきがごとし
自主自由の精神を持って、生きるべきだ
本作は単なる
『学問のすすめ』の解説本ではなく、
物語を通じて現代の若者に
「学問=自由・独立・実践」
の精神を落とし込む
秀逸な自己啓発作品になってます。
各章に散りばめられた
印象的な言葉やエピソードが、
読む人に
「自分もできそうだ」
という前向きな気持ちを与えてくれます。
有名な一節の
「天は人の上に人をつくらず、
人の下に人をつくらず」は、
実は前書きにしか過ぎず
本当のテーマは
「独立自尊」=自分で考えて生きていくこと
で、
この勘違いしがちな部分を
優しく解きほぐしています。
ただ、
『学問のすすめ』の
福沢諭吉の考えを知らないと、
「この本の良さ」が
半減してしまう恐れがあります。
例えば、
「実学」や「慶應義塾の理念」など、
背景を知らないと
ふんわり読み流してしまうかも知れません。
気になった箇所をあとで
「学問のすすめ」を読み返すか
Wikipediaなどで調べてみると、
ぐっと理解が深まると思います。(^^)
つまり、
まずは自分自身がしっかり立つこと。
これが社会全体を元気にする──
という考えです。
ちょっと強引かも知れませんが、
これって実は、
当院の施術でも同じことが言えます。
「誰かに頼る」のではなく、
「自分の身体を理解し、
管理できるようになる。」
当院ではそのお手伝いをしています。
身体の不調も、
知識不足も、
根本は
「知らない」
「意識できていない」
ことが原因であることが多いです。
本書は、
「学ぶって、面倒じゃない」
「自分を自由にする武器になる」
ということを教えてくれます。
当院も同じように、
「良くなるだけではなく、
再発しない身体をつくる場所」
だと感じていただけたら
とても嬉しいです。(^^)
「学問の実践=生きる力」