耳管開放症
〇耳管開放症とは
通常であれば、閉鎖されている耳管。あくびや嚥下のときにだけ開く耳管が、常に開きっぱなしの状態になっていることを、耳管開放症といいます。
例えば、飛行機や高い所に行ったとき、耳が詰まる感覚。あれは、耳管が開いて空気を出し入れしているからです
〇症状
・耳閉感 →耳が塞がれたような感覚
・自声強調 →自分の声が大きく聞こえるため、頭に響き、自分の声のボリュームが分からなくなるため、会話もストレスになる
・自己呼吸音聴取→鼻息が直接耳に流れ、呼吸をする際に鼓膜が震え、息の音が聞こえる
〇原因
・アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎
・ストレス
・ダイエット(体重減少、脱水症状)耳の周りの脂肪が痩せてしまうため
・ピル(ホルモンバランスが原因である可能性)
・先天的に耳管が開放状態
体重が減少したことが原因の場合、体重が元に戻ることで改善することがあります。また、妊娠中に発生した場合、出産後には治ることもあります。
頭を下げると、症状が緩和します。それは、耳管の周りに血液が滞り、それと共に耳管も狭くなり、開放感が軽減するからです。
1.ストレスを溜めない
自律神経が乱れることで、ストレスは溜まります。規則正しい生活を送り、三食しっかり摂る食生活を心がけましょう
2.鼻をすすらないこと
鼻をすすると鼓膜がへこむなど、難聴の原因となる、中耳炎を引き起こすことも。
3.症状が出てきそうな予兆を感じたら、横になる
長時間の立ち仕事や、歩行は血液が足に流れるため、症状が出やすいです。
まずは、自律神経を整えること。そのため、毎日の生活習慣を見直すことが一番です。
中でも、食生活は最も大切です
私たちの身体を作っているのは、日々自分自身が口にしている物です。ご自身の食生活を振り返ったとき、ジュース、甘い物、お菓子、ジャンクフードなどを摂っていませんか?…。
思い当たるものがあれば、ぜひ今日から減らす、辞めるといったことを意識して、健康に悪い物は摂らないことを習慣化していきましょう。
将来の自分の身体への投資だと思えば、日々の意識も変わってくると思います
しかし、我慢は良くありません。耳の調子が悪い、こもる感覚がするなどの違和感を感じ、改善が見られず、不安を感じる場合は、お近くの耳鼻科へご相談されることをオススメします