隠れた血液の影響、毛細血管![気づき](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/675.png)
〇毛細血管とは
主に動脈と静脈を繋ぐ役割をしていて、動脈から運び込まれた血液中の酸素や栄養を全身の細胞に送り、全身の組織から排出された二酸化炭素や老廃物を回収して、静脈へ送る機能があります。飲んだ薬の成分なども、毛細血管を介して細胞や組織へと行きます
このように、あらゆる液体成分を組織に運ぶ役割をもちます。さらに、細さは髪の毛の20分の1で、とても細いです
・動脈→心臓から送り出された血液を全身の臓器に運ぶ
・静脈→全身の臓器から心臓へ血液を戻す
普段から血液の病気といえば上記のような、太い血管を気にしがちです。しかし、動脈と静脈をつなぐ毛細血管にもあらゆるリスクが隠れているものです。事実、毛細血管がダメージを受けると皮膚のシミやシワの原因になります
・シミ→毛細血管から血液成分が漏れやすくなり慢性的な炎症状態になるので、シミの元になるメラニンが過剰に作られるため、発生する
・シワ→皮膚の張りや弾力を保つコラーゲンを作る力が、弱くなるために発生しやすくなる
〇アルツハイマーと毛細血管の関係
脳内で作られるアミロイドβの蓄積が関係しており、不要なアミロイドβの回収、排出が滞り、脳内に蓄積。このアミロイドβが10年ほど蓄積して時が経つと、タウというタンパク質が蓄積して異常を起こし、脳の神経細胞への毒性が始まり、脳が委縮、認知障害へと繋がります不要になった成分の約8割を毛細血管が回収、残り2割をリンパ管が回収します。
老化により、細胞の分裂機能低下、ターンオーバーに繋がります
〇Tie2と、アンジオポエチン
・Tie2→血管内皮細胞に発現する、受容体型チロシンキナーゼ。毛細血管やリンパ管の維持に関わっている。
毛細血管やリンパ管が老化することを防いでくれます。結果として、認知障害や骨粗鬆症を防げます
・アンジオポエチン→血管内皮細胞と壁細胞の接着を促すことで、血管内の安定に寄与します。
・血管内皮細胞同士を接着させて、内皮細胞と壁細胞の接着を促します。
・毛細血管の再生を助けます。
血管外側の壁細胞から分泌されるアンジオポエチンと、Tie2が結合することでこれらのような、血管のアンチエイジングを果たしてくれます
〇食生活と生活習慣は血管にダメージを与える
高血糖状態、糖の摂りすぎは糖化が起こります
タンパク質×糖=糖化
糖がこびりついて、AGEが発生します。
毛細血管の血管内皮細胞の受容体がAGEを取り込み、細胞を傷つけます。
活性酸素を大量に発生させます。そして、壁細胞を攻撃。隙間が空いて血液が漏れ、酸素、栄養が効率よく届けられなくなったり、老廃物の回収が出来なくなるなど、組織内に蓄積していくことになります
血管の老化は身体の老化に繋がります。
→Tie2の活性が血管を老化から守ります。しかし、その活性化はアンジオポエチンの存在が必要不可欠です