特殊なレメディーのプルービング | 永松昌泰学長のブログ【ものの道理で人生を豊かにしよう】

特殊なレメディーのプルービング


お待たせしました。プルービングの話ですね。

http://www.hahnemann-academy.com/blog/2012/11/post_436.html


http://ameblo.jp/nagahahnemann/entry-11404806452.html



今回のレメディーは、何と・・・・・「ベルリンの壁」です!



え! 何それ? そんなものがレメディー?
という方はとても多いと思います。


もちろん私もそうでした・・・今はもう過去形ですが・・・




ホメオパシーのレメディーは、基本的に動物、植物、鉱物がほとんどです。

例外として不可量物(X線や月の光など)もありますが、例外的です。


ホメオパシーレメディーの多くは、「毒性」が強いものから作られます。


「毒」と「薬」とは、言葉としては意味が反対ですが、本質的には同じものです。
その本質とは、「生きとし生けるものに影響を与えることができる」ということです。


その影響が都合の悪い時には「毒」と呼び、
都合の良い時には「薬」と読んでいるだけで、

「毒」になるか「薬」になるかを決定するのは、ひとえに「量」だけです。


お酒が「百薬の長」と呼ばれるように、お酒も適度であれば「薬」になりますし、
過ぎれば「毒」になります。


ですから、ホメオパシーのレメディーも、蛇の毒やヒ素など、
「毒性」の高いもの、つまり「薬効」が高いものを使っています。


そして、希釈震盪という特殊な方法で、そのエネルギーを顕在化させます。

顕在化というところから、Potentizationと呼ばれます。



今から15年前、ある人が「ベルリンの壁」のレメディーを作り、それをプルービングした、と発表し、
ホメオパシー界に非常に大きなセンセーションを巻き起こしました。


一部の人は拍手喝采を送りましたが、
それは極く一部で、ほとんどは拒否反応に近いものでした。


そして、激しい非難をしました。


私も同じような反応だったと思います。



「ベルリンの壁」には確かに巨大な悲劇があり、悲しみがあり、愛と憎しみがあり、対立があり、
分離があり、人間のバカバカしさがある。


しかし、単にベルリンの壁に使われたレンガからレメディーを作るだけで、
ベルリンの壁の巨大な意味を抽出できるとは到底思えない。

そんな安易な方法でできるはずはない、というのが私の大まかな思いでした。



動植物鉱物には、それ自体にその動植物鉱物の全歴史があります。どの個体にも。

一つ一つの個体に宿る歴史は、実は宇宙開闢以来の全歴史なのです。


しかし、ベルリンの壁に同じことが言えるとは到底思えない・・・それが私の考えでした。




しかし、その考えは完全に打ち砕かれました。



つづく