ベーチェチョルさんの大阪リサイタル (1) | 永松昌泰学長のブログ【ものの道理で人生を豊かにしよう】

ベーチェチョルさんの大阪リサイタル (1)


お早うございます。  「ものの道理を考えよう」の永松昌泰です。


先日、11月24日の木曜日の夜、
大阪のサンケイホールブリーゼにおいて、
ベーチェチョルさんのリサイタルがありました。


このリサイタルは、これまでとは、
一味も二味も違ったリサイタルでした。


前半は、今まで通りクラシックの名曲、讃美歌の名曲ですが、
後半は、マイクを使って! ポップスの名曲を歌うというのです。



べーさんは、もちろんオペラ歌手ですし、
ステージでは、歌の時にマイクは使われません。



しかしその一方、べーさんは、大のカラオケ好き!

コンサートが終わった後にもかかわらず、
カラオケに行って何時間も歌いまくっている、


しかも、そのマイクで歌う歌声が、
とろけるような素晴らしさで、
思わず涙が流れてしまう、
というお話は聞いていました。



そして、その素晴らしく蕩ける歌声を
今夜初めてコンサートで披露するというのです!


べーさんの大ファンとしても、
またファンクラブの一員としても、
どうしても聴かずにはいられません!



ということで、早速サンケイホールブリーゼに向かったのでした。



このホールは、素晴らしいホールでした。
なんとも言えない温かい気が満ちた、
居心地の良いホールでした。




・・・
そして2時間後、私も会場の雰囲気も、
素晴らしい愛で充満していました。



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私はフィギュアスケートの荒川静香さんの言葉を反芻していました。


荒川さんは、オリンピックで金メダルを取る前から、
ずっとこう言っていました。


「私が一番やりたいのは、
本当は競技のフィギュアスケートではなく、
アイスショーです。」



アイスショーとは、
オリンピックや世界フィギュアスケート選手権のメダリストなどの
トップスケーターたちが繰り広げる、
氷上の美しいエキシビションです。



オリンピックなどで、競技後に行われるエキシビションがありますね。
アイスショーとは、そのエキシビションをショーにしたものです。


競技のように点数で競ったりするものではありません。
審判が採点するものではないので、
思う存分、舞いや滑りの美しさ、芸術性を追求することができます。



みんなリラックスして、伸び伸びと舞い、滑ります。
本当に美しく楽しいものです。



荒川静香さんは、ずっとずっとそのアイスショーをやりたかったのです。

スケートの本当の楽しさを味わっていきたい!
苦しいスケートではなく、楽しいスケートを愉しみたい! と。



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べーさんのコンサートの後、その話を思い出したのです。



後半のマイクで歌った歌・・・本当に素晴らしいものでした。

選曲も抜群でした。



映画「ゴッドファーザー」 より ”愛のテーマ”

韓国ドラマ「天国の階段」 より ”会いたい”

ユー・レイズ・ミー・アップ

マイウェイ

君と旅立とう(タイム・トゥ・セイ・グッバイ)

アンコールの アメイジング・グレイス

アリラン



本当に心が蕩けるような歌の数々でした。

そして、まさに荒川静香さんが本当にやりたかったことと同じ。



つまり「技術」がどうのこうということではなく、
最終的に芸術としてどうなのか、ということ。


マイクを持つ持たない、ということではなく、
「純粋に」歌としてどうなのか、
そこだけを真っ直ぐに追求していけば良いのだ!



そういう思いに包まれていました。


そして、その後もその思いは、どんどん募っていきました。




もっとも、 そういう思いになるまでは、多少の紆余曲折もあったのです。



続く