大阪セミナー、放射能問題、名古屋セミナー | 永松昌泰学長のブログ【ものの道理で人生を豊かにしよう】

大阪セミナー、放射能問題、名古屋セミナー

お早うございます。「ものの道理を考えよう」の永松昌泰です。


18日の月曜日は大阪セミナーでした。
雨の降りしきる中、
多数の方にご来場いただき、有難うございました。


前半は原発と放射能の問題をどう受け止めるか、について。
後半は、働く女性の健康についてでした。


前半の原発の問題。
まだまだ解決にはほど遠い状態ですが、
ここで、皆さんにどうしても見ていただきたい番組があります。

セミナーの中で一部を見ていただいたのですが、
驚くべき衝撃の事実が、明かされます。

http://www.nhk.or.jp/wdoc/

7月24日の深夜24時から25時50分までの番組です。

深夜24:00~24:50
BS世界のドキュメンタリー選シリーズ 放射性廃棄物はどこへ「終わらない悪夢」(前編)
深夜1:00~1:50
BS世界のドキュメンタリー選シリーズ 放射性廃棄物はどこへ「終わらない悪夢」(後編)


フランスのドキュメンタリーですが、
英仏の原発の状況について、驚くべき事実が明かされます。


放射性物質の処理についてです。
この問題が深刻なのは、
たとえ原発の全てのオペレーションが完璧にうまくいっていても、
原発事故がまったく無いとしても、
放射性物質の処理の問題は、
まったく未解決であり、
ある意味ずっと深刻な問題だからです。


1950年代以降、90年代にかけて、
英仏を初めとした原発主要国は(日本も!)、
放射性廃棄物をドラム缶に詰めて、
自由に海洋投棄していました。
英国だけで、その8割を占めるそうです!


そして、時間の経過と共に、
ドラム缶は腐食し、
中身の放射性物質は全て海洋に流れました。

その量は、莫大なものです。
そして、食物連鎖を経て、私たちに取り込まれてきました。


驚くべきことは、これに留まりません。
これでもか、これでもか、というように、
次々に驚くべき事実が暴露されます。

最も驚くことは、
90年代に海洋投棄は禁止されましたが、
陸上からパイプを通って海洋に投棄するのは、
何と現在でも合法だそうで、
フランス、イギリスの原発から、
毎日莫大な量が陸上から直接海洋に投棄されています。

そして、投棄は海洋だけではありません。
空中にも自由に投棄されています。



現在、まだクリプトンなどを分離する技術がないために、
放射性物質は、自由に空中投棄されています。


つまり、イギリスやフランス、ヨーロッパでは、
この数十年間もの間、
毎日毎日、福島のように、
原発の放射能漏れ事故の状況が慢性化していた、
という驚くべき事実です。



また、使用済み核燃料のほとんどは、
リサイクルされず、コンテナに詰められ、
シベリアの奥地に密かに運ばれ、
露天にさらされたまた投棄されています。

核物質の再利用は、トータルでわずか1割!

原発産業最大手のアレバ社が主張している96%の再利用率は
全くのでたらめで、
事実はわずか10%です。


原発のことをきちんと考えるためには、
多くの「嘘」をきちんと正し、
事実から出発していかなければなりません。

逆に言えば、事実を曝すと原発を推進できないので、
嘘の数字で固めていたのでしょう。

しかし、これからは、もうそれは通りにくくなることを望みます。

とはいえ、
電力会社のトップの態度を見れば、
まだ原発事故以前の頭の構造をしているようですし、
旧来の方法は、
残念ながら、時間の経過と共に、
ある程度通用してしまうでしょう。


しかし、それでも以前と全く同じではありえません。

世界は、少しずつ、着実に変わりつつあります。
世界は、変わって欲しいほどは急速には変わりませんが、
固定しようとしても、
まったく不可能です。

世界は、着実に変わります。


それを信じ、自分のできるベストを尽くして行きましょう。


それでは、名古屋セミナー、東京セミナーで
お会いできることを楽しみにしています。

http://nihon-homeopathy.net/semi-info/semi-sap-osk-nag_2011_07.htm
http://nihon-homeopathy.net/semi-info/semi-tokyo2011_07_24.htm
http://nihon-homeopathy.net/semi-info/cafe-tokyo2011_07_28.htm