昨年の話ですが、Mastercard社が「急成長 渡航先ランキング」という調査結果を発表しました。

 

Mastercard 調査「2016年度世界渡航先ランキング」

 

「急成長 渡航先ランキング」は2009年から2016年の過去7年間の間で、海外からの渡航者数が最も増えた都市をランキングにしています。

 

その中で大阪の順位は・・・
 
※上記Mastercard社リンク内より転載
 
なんと世界一位!
 
この24.15%という成長率は年平均ということですから、毎年毎年2割以上も伸び続けたことになります。あらためて数字でみるとすごいですね。
 
私が初当選した2011年に大阪を訪れた外国人旅行者は約158万人でした。それが昨年(2016年)には約941万人。6年で6倍にも膨らみました。
 
ではこの「大阪への外国人旅行者数」はいつまで増え続けるのでしょうか。そんな都合のいい話があるのでしょうか。私は(これほど急激な伸び率ではなくても)まだ当分増えていくものと考えています。
 
なぜか?
 
大阪を訪れる外国人旅行者数が伸びた背景には複数の要因があります。中国や東南アジア諸国のビザ要件が緩和されたこと。関空がLCCターミナルとして成功し、また完全民営化によって経営に更なる工夫がなされたこと。大阪府・大阪市・経済界が一体となった「大阪観光局」が発足し、これまで足並みが揃わなかったプロモーション活動に力が入ったこと。大阪府と大阪市でバラバラだった上海事務所が統合されたことも、中国人旅行者の来阪に好影響があったかもしれません。これらがすべてここ5年以内の出来事です。
 
物事は、一足飛びには変わりません。様々なチャレンジがあり、努力を積み重ね、土台が築かれていきます。大阪はその土台が出来上がりつつあり、それが軒並み外国人旅行者が増えている日本全国の中でも特筆して大阪が伸びている理由だと考えています。
 
大阪府では今、2025年大阪万博の誘致を目指しています。また、できればそれより先にIR(統合型リゾート)も設置したいと考えています。大阪府と大阪市は長い間うまく連携できていませんでしたが今はどちらも大阪維新の会のトップで足並みが揃っています。これを今だけではなく恒久的なものとするための仕組みである大阪都構想も実現したい。これらの取組みを進める上で、大阪はさらに魅力的な都市となり、旅行者数はこれからも増えていくでしょう。最初は一から始まった心細い挑戦でも、挑戦を重ねて太く強固な土台になります。
 
その土台の上で数々の政策が花開きます。国内外からさらに多くの旅行者に大阪を訪れてもらい、楽しみながらお金を使っていただき、商売をされている方が儲かり、それが大阪府や府下市町村の税収となり、教育や福祉、子育て環境、交通インフラなどの住民サービスの充実に使われます。全ては繋がっています。
 
大阪に訪れる全ての方にとって、そしてもちろん大阪府民にとっても魅力ある素晴らしい都市であるように挑戦を続けたいと考えています。そして私が暮らす堺市もそれを指をくわえて見ているだけではなく、大阪市という一大消費地の隣に位置しているメリットを存分に享受するために大きな視野で連携し、挑戦し、堺市民の住民サービス向上に繋げなくてはいけません。大阪全体で経済を発展させ、少ないパイの奪い合いではなくてパイそのものを大きくする。そしてその利益を住民サービスとして市民に還元する。挑戦はまだ始まったばかりです。