前回のブログで紹介した、「大阪国際がんセンター」。

 

実はこの施設には、来院者や患者さんに少しでもリラックスしていただこうと、たくさんの絵画が飾られています。

 

 

その絵画の多くは、大阪府が保有する「大阪府20世紀美術コレクション」というもの。

 

 

20世紀美術コレクションの有効活用については私も過去2回に渡って委員会で求めてきました。以下はそのやり取りです。(平成28年2月 府民文化常任委員会)

 

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(永藤)大阪府が保有する現代美術コレクション、これが評価額にしまして四十五億円もの価値があるんですが、なかなか有効活用されていないという状況について、提案をいたしました。大江部長からも、少し思い切った取り組みをしていくという御答弁がありましたが、その後の状況はいかがでしょうか。


◎文化・スポーツ課長(奥平薫君) 美術作品の活用の進捗状況についてでございます。
 作品の活用につきましては、委員からの御提案も踏まえまして、この間、検討を重ねてきたところでございます。 まず、本年一月二十九日付で江之子島文化芸術創造センターのホームページに、大阪府二十世紀美術コレクションの貸し出しについてという専門のページを新たに開設いたしまして、報道資料提供もあわせて行ったところでございます。
 美術作品の貸し出し事業につきましては、美術館への貸し出しだけではなくて、病院やコンベンションホール等に貸し出しをしております作品が実際にどのように展示されているか、また大阪府がどのような作品を所蔵しているかなど、これらを画像やQアンドAを掲載いたしまして、借りていただく方々にとって容易に作品展示の姿を御想像いただけるような、そういったわかりやすいホームページとしたところでございます。
 あわせて、府内のホテル、展示ホール、カフェのチェーン店など、この間、約三十件の集客的な施設に職員みずから営業に当たりまして、現時点までに、そのうち数件について具体化の協議に入っておるところでございます。何とかぜひ実現したいというふうに考えているところでございます。さらに、今後は、事業PRの対象をより多くの学生が集まる、そういった府内の大学等にも広げまして、さらに効果的な展開を進めてまいりたいと考えております。


~中略~


 大阪府には、国内の現代アート分野で大きな注目を集めていましたそういった時代の貴重な作品もございまして、引き続きしっかり管理を行うとともに、府民の財産であります作品の活用方策につなげて、さらには作品がより多くの方々の目に触れることで大阪の魅力創出につながっていくよう、これからも工夫を重ねてまいる所存でございます。



(永藤) これまで、大阪府現代美術コレクションは、その多くがなかなか人目に触れることがありませんでした。また、募集をしても、その募集自体が余り知られていないという状況でありました。これでは有効活用をできるはずもありません。今回、いい御答弁をいただきました。募集の取り組みを広く周知して、これまで寄附をしていただいた方々に、また大阪府が多額の費用を出して購入した作品が有効活用されますようによろしくお願いいたします。

 

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多くの府政課題がある中で、あまり表には出てきませんが時にはこのような件についても議会で扱い、その結果改善に繋がることが多くあります。日本でも最先端の医療施設で貴重なコレクションが活用されているのを拝見して嬉しく感じた先日の大阪国際がんセンター訪問でした。

 


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