今朝は地元の大阪府立泉陽高校の卒業式に来賓としてお招きいただきました。
式の直前、卒業生の名簿に目を通しながら浅田校長に尋ねました。「中途退学した生徒は何人いましたか」。
泉陽高校に入学して、残念ながら今日の卒業の日を迎えられなかった生徒が少なからずいました。その理由は、学力へのプレッシャーであったり、家庭環境であったり。
泉陽高校は、いわゆる「進学校」です。皆が中学校で優秀な成績を修めて入学したわけですが、学校内では必然的に順位が付きます。中学生時代のトップクラスの成績から、中位、下位という現実に直面して自信を失ってしまう生徒も多いと思われます。
校長先生と話したのは、以下のようなことでした。
「高校の中での成績なんてどうってことはない。卒業してから本人の頑張り次第で何とでもなる。自分たちはもう大人だからそれが身に染みて分かっている。けれど、学生時代はそんな広い世界のことを知らず、いま置かれている環境だけで、自分の頭の中だけで悩んでいたはず。このことをなんとか子供たちに伝えたい。」
卒業式の校長先生の式辞で、このことが触れられました(私の名前も出てきたので驚きましたが)。”YDK”、やればできる子。やろうとしなければできない。原稿を読むことなく、思いたっぷりに卒業生に向けて語られた言葉は、きっと子供たちの胸に刻まれたと思います。
卒業生の皆さん。体育館の入り口から差し込んでくる光の中を退場する姿は本当にまぶしく見えました。旅立つとはこういうことなんだな、と思わせてくれる光景。
大人になると、体力的なこともあって「出来ること」はだんだん減っていきます。でも、高校を卒業したばかりの皆さんの可能性は無限大です。やる気と行動次第でどんなことだってできます。
校長先生に夢は何か、と問われて「世界に行きたい」と答えた男子学生。行けるよ。どこに行くか、行って何をするか、いつ行くか。具体に落とし込んで一歩踏み出すことで夢は叶います。
以下は昨晩ツイートした私の言葉です。奇しくも、校長先生が式辞で述べられた趣旨に近いものでした。
明日は地元の府立高校の卒業式。府内の全ての卒業生におめでとうと伝えたいけれど、出席できるのは一校なので早めのお祝いを。これから働く人も進学する人もいると思う。不安や苦悩があるかもしれないけど、行動したもの勝ち。迷うなら勇気を出して一歩踏み出そう。輝く未来がきっとそこにある。#卒業
— 永藤 英機 大阪府議会議員 (@nagafujihideki) 2017年2月27日
40年生きてきたけど、行動できない大人をたくさん見てきた。頭で分かっていても、口では言えても、実行できない。やろう!とその時は思っても、あれこれ自分の中で言い訳を作って先延ばしにしたり結局やらずに終わる。でもそれはたぶん一生後悔する。なんでやらなかったんだと。だから、行動しよう。
— 永藤 英機 大阪府議会議員 (@nagafujihideki) 2017年2月27日
最後に、卒業生を担任された先生方。子供たちに対する愛情が溢れ出ていました。議会ではより子供たちにとってより良い教育環境となるように議論も提案も、時には厳しい指摘もします。しかし今日は、大阪府議会議員として、こんなにも素晴らしい府立高校の先生方がいらっしゃることを誇りに思います(偉そうな言い方ですみません)。本当にありがとうございました。
というわけで・・・。
卒業生の皆さんのこれからの活躍に、心から期待をしています。卒業おめでとうございます!!