長かった選挙戦を終えてほっと一息と、昨夜明らかになった結果に思う所も多く、何だかふわふわしている週明けの月曜日です。

さて、今回の参議院選挙について、現段階で手にしているデータを元に「おおさか維新の会」の選挙結果をざっくりと分析してみたいと思います。

1.大阪選挙区で維新の2候補が当選。

投票日前のブログでも書きましたが、4議席の大阪選挙区に維新から2人の候補者を立てたことは大きな挑戦でした。しかし、そこまでして姿勢を示さなくては、覚悟は他地域に伝わりません。その意味では、2人当選を果たせたことは最低限の目標を果たせたと考えています。

2.前回(2013年)に比べて得票数が増加。

前回の参院選で、維新の東とおる候補が獲得した票数は1,056,815票。今回の2候補の得票数を合計すると1,397,214。約30%伸びました。橋下氏の応援抜きでです。マスコミ報道などでは、「橋下氏がいない維新では票を伸ばせない」というレッテルが貼られがちですが、ずっと地に足を付けた地道な活動をしてきた私たちにとってはそうは考えていませんでした。それがある程度(大阪では)証明できたと思います。

3.とはいえ、全国ではまだまだ。

上の文章で敢えて(大阪では)と付けたのは、全国の比例票の結果があるからです。前回(2013年)に日本維新の会が得た政党得票は6,355,299。今回は5,153,584。2割も減少しています。その結果、比例では前回6議席→4議席と厳しい結果になりました。橋下氏という全国的に発信力のある看板を失ったこと、「おおさか」という地域のついた党名も少なからず影響をしていると考えます。

4.さらに、大阪でもまだまだ。

全国的に見れば「野党共闘」で民進党と共産党が手を組むことが賛否あるようですが、大阪では自民党と共産党が手を組んでいます。知事選や市長選などでは「維新 vs 自民+共産
民進」となることも少なくありません。しがらみに負けない大改革を断行するには、こんないびつな構図になっても戦っていかなくてはなりません。今回の大阪での維新票は1,397,214。自民+共産民進で1,563,679。来年9月に市長選が行われる堺市では、維新票は126,624。自民+共産民進で146,010。まだまだです。

5.若年層の投票率はどうなった?

これはまだ詳しいデータを入手していません。昨晩の選挙特番では、今回の選挙から投票権を得た18歳・19歳の多くが自民党に投票したという情報もありました。理由は「安定感がある」や「比較的マシ」だとか。政党が掲げている政策を、その影響を大きく受ける若い世代に広く周知し、応援してもらう。そして街頭演説や新聞折込、電話などの旧来型の告知方法ではなく、効果的に伝えられるような手段も真剣に考えなくてはなりません。こちらは年齢別の投票データが明らかになればまた記事で述べる予定です。

以上、現状でのざっくり分析でした。今回の参議院選挙は色んな面で示唆に富むものだと思いますので、多角的に見つめ直して、今後の活動に活かしたいと考えています。