昨日投開票が行われた枚方市長選挙。

大阪維新の会推薦の伏見たかし候補が、自民党・民主党・共産党が支持する現職市長を破って当選しました。



私も連日応援に駆けつけた選挙ですので嬉しいかぎりです。というわけで今日の記事は、枚方市長選挙について幾つか気になった点を振り返ってみたいと思います。

1.大阪維新の会の推薦

今回の選挙、伏見氏は大阪維新の会の推薦を得るという選択をしました。枚方市議会では維新会派は少数派ですから、当選後の市政運営を考えたならば「無所属で出馬」という選択肢があったはず。しかしそれではまず当選はしていなかったでしょう。今回大阪維新の会のメンバーは公認候補と見紛うほど力を入れて応援していました。そして現市長の陣営は、自民党・共産党・民主党が支援をするといった
大阪ではすっかりお馴染みとなった対決姿勢。一方でもし維新の推薦を得ていなかったとしても、相手方は「維新候補」として活動を展開していたはず。その意味から言っても、推薦を得たのは正解だったと言えるでしょう。また大阪維新の会にとっても推薦を出したことで負けられない選挙になりました。住民投票以来、初めての大きな選挙。そして40万都市の市長。この結果は11月の大阪府知事・市長のW選挙、その先の維新の活動にも繋がります。

2.自民党の失策のおかげか

伏見氏の勝利は、自民党が本部と地元支部で割れたため、という声があります。確かにこのことが多少は影響したと思います。しかし各候補者の選挙公報を見る限り、現職市長である竹内氏と、地元支部が推した難波氏には政策的に大きな違いがあったように感じています。むしろ難波氏の政策は、大阪維新の会の政策に通ずるものがあった。ですから政策的に見た場合にはもし難波氏が出ていなかったとしても、それが全て竹内氏に票が移るということは無く、伏見氏に流れる票も多かったと考えます。難波氏の票数は1万にも届いていませんので、よほどの差がつかなければ結果に影響は及ぼさないはず。もっとも、「政策なんて関係ない、組織の支持が全て」という方が多い場合には適用できないでしょうけれど。

3.選挙中の一連の報道

この期間中、維新の党を巡る報道が新聞やテレビを賑わせることが度々ありました。一部ではこのことが選挙に大きく影響したと挙げられています。大阪維新の会を国政政党に、という案は普段から支持していただいている大阪府民の皆様にとっては喜ばしいニュースではないかと思います。ですが私はこの件が選挙結果を変えるほどのものであったとは思いません。投票率は前回の36.13%から今回は38.7%と、2.5%しか伸びていません。おそらく投票に行かれた方に大きな違いはなかったのでしょう。報道に大きく出ることで関心を集めたならば、(大阪市の住民投票のように)普段選挙に行かない人たちを巻き込んでの投票率の向上となって現れていたのではないかと考えます。いずれにしても、今回の低すぎる投票率は残念に思います。政治家が信頼されるよう、また投票に行こうと思わせるように取組まなくてはなりません。

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さて、多くの方の支持をいただいて枚方市に新市長が誕生することになりました。伏見さんと私は、まだ大阪維新の会が存在しない頃、2008年からの知り合いです。当時枚方市議だった伏見さんは、政治家を目指していた私に親切かつ丁寧に政治の世界について教えてくれました。2011年には伏見さんは枚方市議から府議に転身、私も初当選を果たし、当初は別会派でしたが時折り飲みに行くなどして意見交換をさせていただいていました。伏見さんが大阪維新の会に入られた昨年は、教育常任委員会で伏見さんが会派代表者、私が政策担当として大阪の教育に関する難題の数々を共に頭を悩ませて取り組んできました。最初に出会ったころから、丁寧で真面目で、芯の強い性格は全く変わっていません。枚方市長としてもその手腕を存分に発揮してくれることでしょう。伏見新市長、心から期待しています。大阪のために引き続き、共に頑張りましょう!