昨日投開票のあった兵庫県議会議員・補欠選挙(西宮市)。維新の党公認で出馬した「中野ゆうご」さんが見事当選しました。




維新政治塾に通い、衆院選や堺市長選でも応援に駆け付けてくれた中野さん。私も西宮に行き、応援演説をさせていただきました。

以下、演説に際して書き下ろした原稿です。(実際の演説はこれを見ずに話しますので若干異なります)

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大阪維新の会、大阪府議会議員の永藤英機と申します。

まず最初に、大阪維新の会が大阪で進めている大阪都構想、これが実現すれば隣の県である兵庫県にも少なからず影響があると思いますが、大阪都構想そのものに兵庫県を巻き込もうというつもりはありません。このことは最初にはっきりと申し上げておきます。


ではなぜ、大阪府議会議員の私が、堺からわざわざ、この西宮にやってきて西宮ガーデンズの前でマイクで話しているのか。これには2つの大きな理由があります。


一つ目。私の生まれ故郷はこの兵庫県です。JRの芦屋駅とさくら夙川駅の間の線路沿いにあるアパートで7歳まで暮らしました。その後大阪の堺に移りますが、小学校5年生の時に加古川市に引越し、中学校高校と兵庫県で過ごしました。ちょうど20年前の阪神大震災の時は大学入試センター試験を受けた翌日でしたが、受験した神戸市内の高校は半壊しました。阪神大震災という出来事は私の人生にも大きな影響を与え、また合計15年間暮らした兵庫県は第二の故郷とも言えるくらい思い入れがあります。


もう一つの理由は、大阪維新の会の理念と思いを共にして、本気の覚悟を持った中野ゆうごさんがこの兵庫県議会補欠選挙に立候補しているからです。皆さん、兵庫県の財政の現状をご存知ですか。大阪府は7年前に橋下徹知事が誕生して、「財政非常事態宣言」を発表しました。このことで大阪の財政が危機に陥っている様子は全国に知れ渡りました。しかし大阪より財政が悪い県があります。それがこの兵庫県です。

大阪は自ら公表し、様々な改革を断行してきました。今は賑わいも戻り始め、地方の純粋な借金も減り続けています。大阪市内の地価上昇率は全国トップレベル、外国人観光客は急増、先日発表された百貨店売り上げ高の伸び率も全国一です。大阪では大改革を行い、今だけではなく将来に渡って続けられる仕組み、大阪都構想も5月に住民投票が行われる見込みです。


先ほど申し上げました。大阪都構想は大阪だけのものです。兵庫県は兵庫県で今の危機を乗り越えなくてはなりません。今兵庫県が抱える莫大な借金を返すのは一体誰でしょうか。つけは子供や孫の世代に、もっと大きくなってのしかかります。それで良いんでしょうか。次の世代が安心して過ごせるように道筋をつけることが、私たち大人の世代の責任ではないでしょうか。そのためにはこの西宮で悪い意味で話題になった、電車賃を偽ったり必要の無い切手を買ったりして政務活動費を悪用するようなセコい議員ではなく、本気で改革する意志を持った議員が必要なんです。

中野ゆうご候補の詳しい政策はこの後ご本人から話があると思います。ですので私は、これまで政治の現場に携わってきた経験から、今の地方政治に必要なことをお話したいと思います。

まず、政治家の姿勢として欠かせないのは「自ら身を正す、身を切る」という姿勢です。


特にこの西宮市選出の元県議の政務活動費の問題が兵庫県議会だけではなく全国的に広がるきっかけとなりました。大阪府では政務活動費は1円から厳しくチェックされていて、今回兵庫県議会で問題になったようなことはあり得ません。さらに今年度分から、大阪維新の会大阪府議団では政務活動費をインターネット公開する方針を決定しました。自らが身を正す、皆さんからお預かりする税金を一円たりとも無駄にしないという姿勢が必要です。

そして大阪府議会では、大阪維新の会が4年前の統一地方選挙で過半数をいただいてからすぐに公約であった議員定数の削減を実行しました。現在は109ですが、4月の選挙では88になります。一気に2割も削減をしたのは全国初です。月額報酬も3割カットを続けています。これは全国の都道府県議で最低額です。知事も報酬3割カット、退職金にいたっては85%カットです。最初に自ら身を切る姿勢を示し、その後で県民の皆さんに改革の後押しをお願いする。辛いことを率先して受け入れる。その覚悟が政治家に求められているんです。


その上で改革を断行してきました。大阪都構想というこれまで誰も行うことができなかった仕組みの見直しを進めてきて、いよいよ最終段階まできました。またそれを待つまでも無く、今できることも徹底的に改革を進めました。大阪では私立高校に通う生徒も、世帯年収の上限はありますが授業料は無料です。民間で実績を上げた人を校長先生に採用することでこれまで閉鎖的だった境域現場に新たな風を吹き込みました。今は全ての府立高校の校長先生は公募です。英語教育改革にも力を入れています。中学校高校と英語を長い間勉強しても一向に使えるようにならない。そんなのがこれまでの日本の英語教育でした。大阪では「使える英語プロジェクト」と名付けて、これまでの読む・聞くから書く・話すにも力を入れて実践的な英語力の向上を目指しています。

区長もこれまで職員の人事異動だったものを公募にしました。各区の予算と権限も大幅に増加をしてその区独自の取り組みができるようにしています。職員の評価も見直しました。これまで仕事ができてもできなくても年数が立てば給料は自動で上がっていました。これを役職に応じて変わるようにしています。民間では当たり前のことが、公務員はできていなかったんです。例を挙げればキリがありませんが、この4年間で大阪では本当に多くの改革を行ってきました。もちろん大きな事をしようとすれば現状維持を求める反対の声も上がります。しかし政治家が覚悟と責任を持って、決断することが求められているのではないでしょうか。


そして今、大阪だけではなく地方が国に頼りっぱなしではなく、自立をすることが必要です。国も地方も借金まみれの中で、地方から自立をしなければ存続していくことはできません。今、政府は「地方創生」を掲げています。地方に目を向けることは賛成ですが、残念ながら中身が伴っていません。地方が行おうとする取り組みに上から目線でお墨付きを与え、補助金を支給するという仕組みでは自立などできるはずがありません。

本当に必要なことは、地方のことをいちいち国にお伺いを立てなくても地方で決定ができ、それを実行できる財源も持つこと。それが本当の地方創生です。兵庫県には大きなポテンシャル、可能性があります。兵庫県だけで18兆円ものGDPがある。これは日本の都道府県の中で7番目、ベトナムやハンガリー一国分にも相当します。この大きな可能性を生かすも殺すも、政治家次第、有権者の皆さんが選ぶ政治家次第なんです。


口で言うのは簡単ですが、行動するのは本当に難しいんです。中野ゆうご候補者は、3年前の衆議院選挙も、2年前の堺市長選挙も応援にかけつけてくれました。本気の覚悟で実際に行動することができる政治家が、今の兵庫県に、特にこの西宮で求められています。皆さんの力で、西宮の代表として、中野ゆうごさんを兵庫県議会に送ってください。必ず、兵庫県議会は変わります。

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中野ゆうごさん、兵庫県議会での活躍に期待しています!


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H27.2.13 大阪維新の会・堺 「躍進の集い」