昨日、とても興味深いニュースがありました。


中学校の学習指導要領では「プログラミング」が必修になっていますが、小学校1年生から、しかも公立で行われるいうのは珍しいのではないでしょうか。

パソコンやインターネットはもちろん、スマートフォンやタブレット端末の普及、ビッグデータの活用などこれまで以上にIT分野は重要になっています。今まで特殊で専門的だったことが日常に溶け込んで当たり前になっていく。そしてそれをカバーするための教育も必要になります。

私の子供時代には「プログラミング」は学ぶ機会は無く、社会に出るまで殆ど馴染みもありませんでしたが、就職した会社がコンピュータの会社だったこともあって研修でプログラミングを学びました。

といっても最初はパソコンの前に座るわけではなく、紙を前に、講師が出す課題を「フローチャート」という図式に置き換えていきます。これが今、仕事をする上でもとても役に立ってます。「このような仕組みを作るためには、どういう流れにすればいいか」。「ここで違う道を選んだら結果はどうなるか」、という思考を鍛える訓練になるからです。

プログラムと聞くと、なんだか機械が全てやってくれそうなイメージがしますが、それを作るのは人間です。機械を正確に動かすためにはその手順を人間が考える必要があります。「考える力」を養うためにも、早い時期からの「プログラミング」授業は効果的だと考えます。そして今の時代に欠かせないコンピュータやシステムの仕組みを理解して世の中を知ることにも繋がります。この知識は、英語と同様に、これからの社会で生き抜くうえで欠かせない「道具」だと私は思います。

さて、この武雄市。失礼な言い方になるかもしれませんが、佐賀のけっして大きくない、一地方都市です。それが今、日本中を見渡しても最も先進的な取り組みを次々と行っています。地方の小さな市でも、情熱あるリーダーが行動し、市民がそれを後押しするとこんなことまでできるという好例だと思います。大阪も負けていられません。

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