堺区の路面電車通り「大道筋」の有効活用案として、3月15日から30日まで試行的に実施されていたオープンカフェ


私も先週末にいくつか訪れて体験してきました!



普段から自転車や車でよく通る大道筋も、店の外で空気を感じながら眺めると違った景色に見えます。



目の前を通る阪堺線(路面電車)も良い味だしてます。



「オープンカフェ」ですが、洋風だけでなく、喫茶店でモーニングを楽しめたり、堺名物の和菓子とお茶を味わったりと様々。


大道筋は歩道が広い道で路面店も点在しているので、このようなオープンカフェの取り組みはとても良いと思います。一人だと目立つんですが、利用する人が多くなると賑やかになって「私も行きたい!」と思ってもらえるかもしれません。グランフロント大阪のオープンカフェはいつも賑わっています。あんな感じで外国人観光客も訪れて気軽にビールが飲める雰囲気になると良いですね。


さてここからは課題。


まず、利用者が少ない!!


今回訪れた店舗でお話を聞いてみたところ、2週間でわずか1組(+私)~数組程度の利用だったとのこと。それは次のポイントにも起因していると思われます。


時期が悪い!!


オープンカフェって皆さん、どんな季節に利用したいですか?寒空の下、震えながら外でお茶したいですか?これを考えると、今回の実施時期にはならないはず。今回は最後の数日やっと暖かくなったくらいで、外でくつろぐには寒い日々が続いていました。ほとんどお客さんが訪れないのに試行になるのでしょうか。(「この時期はダメだ」という教訓は得られるかもしれませんが)

もしかしたら役所の予算的な関係があるのかもしれませんが、そんなことはお客さんには関係ありません。次回はちゃんと効果が得らやすい時に実施してほしいと思います。


手続きが面倒!!


歩道を利用するというのは一種の規制緩和です。道路使用は警察の許可ですから、協議が必要です。一般の店舗の方々は警察と協議することになれていません。店舗によってはすごく狭いスペースになり、しかもお客さんがそこから出ないようにロープを張るように指導をされたとか。ロープが張られたオープンカフェでくつろげるとは思えません。実施主体である堺区役所が間に立って店舗側の苦労や不満を吸い上げて、面倒なところは仲介に入って参加していただいている店舗が運営しやすいようにしてほしいですね。


さて、市長や区長はオープンカフェを利用されたのでしょうか。本気で街の活性化を考えるならば、自ら足を運ぶことは欠かせません。ましてや実施主体です。



というわけで、課題もあった今回のオープンカフェ実験ですが、上にも書いた通り私は大いに期待しています。警察との協議がいらない敷地内でオープンカフェをされていた店舗では、お客さんはほとんど来なかったもののこれからも継続的に行うことを検討しているようでした。堺の大通りが賑わうように、行政と店舗が協力して頑張っていただきたいと願います。