大阪を訪れる外国人観光客が増加しています。


数字では顕著に表れているのですが、気にしながら街を歩くと、以前とは明らかに違う外国人の多さに驚きます。


先日も大阪市内での活動中に3組の外国人観光客の道案内をしました。


一組は新世界で、ホテルの場所を。

一組は同じく新世界で、大阪城を。

一人は地下鉄の駅で、日本橋を。


外国人観光客に道案内をするとなると、「英語なんてできないから・・・」と躊躇する人も多いと思います。大人になって英語を勉強する動機として多いのが「外国人に道案内くらいしたい」だということも耳にします。(「おもてなし」に通じる日本人特有の素晴らしい心だと思います)


しかし、私がこの日道案内をして感じたのは、「外国人観光客への道案内に、英語は必須ではない!」ということ。


なぜなら会話をした二組は東南アジアからと思われる家族連れ、一人はメキシコからであり、英語があまり通じなかったのです。


英語を母国語をする人々は、全世界の人口の1割もいません。つまり、「ネイティブでない人々」が、他国の人と会話をする手段として英語を習得(しようと)していて、日本人もそれに含まれます。


英語が苦手な日本人が多いように、日本を訪れる外国人もまた英語が苦手な人がいます。むしろそちらの方が多いかもしれません。


英語ができるできないよりも、大切なのは「異国の地で困っている人を助けたい」という気持ち。英語力がないからと身を引いてしまって、手を差し伸べてあげられないのは残念です。しかもその人との会話には英語を必要としないかもしれないのに。


大阪は気取った都市ではありません。


地図を広げてキョロキョロとあたりを見回している外国人観光客を見かけたら、積極的に話しかけてみましょう。少しの単語とジェスチャーで意外なほど思いは通じます。そしてきっと彼らは大阪のことがより好きになってくれます。私たちも彼らから新たな気付きを与えてもらえるはず。

Let's try! (最後は英語か!というツッコミは受け付けません)