昨日13時より開始された大阪府議会本会議は21時過ぎに終了し、これをもって2月定例会が閉会しました。
定例会の最終日には多くの議案の採決が行われます。
昨日の議会はその採決において、まさに「数の力」をひしひしと感じることになりました。
議案の採決にはいくつかパターンがあります。
各会派の事前打ち合わせで全会派一致で可決することが分かっているものは「異議なし」と声で採決。
反対する会派がある場合には起立(賛成時)にて採決。
そして賛成反対どちらが多いか読めない場合、もしくは誰がどちらに入れたのか特定したい場合は白(賛成)・青(反対)の札を順番に箱に入れていく記名投票による採決。
普段は記名投票による採決はあまり行われません。年間で何百と議案が上がってきますが、1,2回あるかないか。
それが昨日だけで4回行われました。
理由は、昨年12月の9月定例会にて大阪維新の会府議団から4名が離れたことにより、これまで府議会で占めてきた過半数を割ったことが大きく影響しています。そして今の維新の勢いと来年の統一地方選挙を控えて、更なる離党者が出るのではないかという他会派の揺さぶりもあるものと思われます。
記名投票で採決された4件の議案は、維新の会府議団として投じたものは2つが認められ、2つが適いませんでした。
これまで維新の議案が通るたびに過半数の議席を背景に「数の力」と言われてきた大阪府議会。実際はそれぞれの議員が選挙を経ているため民主主義のルールに則った流れであり、またそれぞれの案件についても話し合いをして進めてきた結果ですので決して横暴ということではありません。しかし今回の議会で、上記で表現されるような「数の力」を失ったことが明確になりました。
今後は様々な議案に対して、他会派との激しい駆け引きが繰り広げられることが予想されます。難しい局面ですが、大阪の現状、そして未来を第一に考えて議論が活発化されることを期待し、私もそのように取り組みます。
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