先日のタウンミーティングの記事で、PRが足りない、説明不足と指摘があったことについて補則します。


こと細かに書く必要は無いかな、と思っていたのですが誤解があっては困るので書き留めておきますね。


上記のような指摘があることは、今回のタウンミーティングで初めて知ったわけではありません。今までの活動の中でも、国政選挙や堺市長選挙でも感じてきたこと。一方で、どこまでやっても「説明不足」という評価は付きまとうものだと感じています。その中で、向上するように努めていく。それは議員である私にとっても当然のこと。これまでも情報発信には重点を置いてきましたしタウンミーティングや街頭演説、府政報告を駅頭などでお配りする機会も他政党の政治家に比べれば行ってきたと考えています。ではより向上させるためにどうするか。プロを雇ってプロデュースしてもらうのか?多額のお金を使ってテレビCMを打つのか。ピンポイントならそれも良いかもしれません。しかしそれを当たり前のように考えてしまうのはどうかと思います。


「説明不足」と言われる現象を解消するためには、情報を発信する、伝えるまたは受け取る側それぞれの立場の姿勢が大切です。


まず発信する私たちの立場は、「わざとややこしくさせない」言葉で、シンプルに分かりやすく伝えるように努めます。誤解されることが無いように、丁寧に、説明を重ねていく。そして考えられる可能な限りの手段を活用して、また新しい手段も積極的に活用して情報発信する体制を整えます。(私が作成担当として携わった2月14日発行の「維新タイムズ」はこれまでと違ったアイデアを盛り込みました。ぜひご覧ください) また、「余計な一言」は控えなくてはいけません。本筋は間違っていなくても「余計な一言」で台無しになります。昨今大きな影響を与えた政治家の発言にはこのような例がよく見られます。


次に伝える立場。これが本当に大きな壁です。いくら発信をしても、伝える側に色眼鏡があると全然伝わらない。例えば400人来られたタウンミーティングで数人の方が反対を述べられたとしたら「反対意見が続出」と報道される可能性があります。これはフェアではありませんよね。また、先日の出直し市長選挙を決定した大阪維新の会の全体会議後の報道では「出直し市長選挙について異論が相次いだ」と報道したメディアもありました。事実は「出直し "W選挙" については異論が相次いだが、市長選に限っていえば賛意が多かった」というのが現場にいた私の感想です。しかしテレビや新聞を見た人は、そこに載っていることが事実だと信じます。伝える側の責任は重大です。伝える側が、事実に基づいて異なった方向に導くことなく客観的に報道する。この基本的な姿勢が求められています。


そして最後は受け取る側。「説明不足」といわれる方の中で、いったいどれだけの方が情報を受け取ろうとしているでしょうか。上記に書いたマスコミの報道だけを信じて、もしくはそれさえも見ずに感覚で考えてはいませんか。今どんどん改革が進んでいる大阪府と大阪市の行政の効率化を目指す「府市統合本部」。ホームページには目指すべき姿、方針、議論の過程など膨大な資料があります。大阪都構想に関する議論も同様です。今は法定協議会の広報誌も発行をしています。本当はインターネットなどで資料が入手できるなら、わざわざ高いお金を払って広報誌を作り、大阪市内の全戸に新聞折込などしなくても良いはずです。自分の耳に入ってこないから政治家や政党に説明不足と不満をいうのではなく、自分に関することなのですから自分で情報を取りに行き、自分の頭で考えようとする姿勢が必要なのではないでしょうか。


政党や政治家が説明できる機会は限られています。やれるだけのことはやります。しかし、余分なお金(=皆さんからの税金)を使うことなく、広く行き渡るためには発信された情報を正しく伝え、きちんと受け取られることも欠かせません。政治家は自己満足や自分たちの儲けのために仕事をしているのではありません。自分以外の人たちが暮らす街のために、将来の街の姿を考え、税金の使い道を決め、ルールを作る仕事をしています。そしてその対価として皆さんの税金から報酬をいただいています。政治家はこれまで以上に「本来の仕事」に取り組まなくてはいけません。そして政治家の仕事の効率を上げるために、多くの方に理解をしてもらって一緒に良くなるように取り組んでいただければ嬉しく思います。それが私たちの日本のより良い未来を作ることに繋がります。