2013年はこれまで以上に外交に関する話題を耳にする一年だったように思います。
TPP交渉への参加。
中国の尖閣諸島への度重なる領海侵犯。
相次ぐアメリカでの「慰安婦像」設置。
日本維新の会・橋下代表の慰安婦発言。
アフリカ・ミャンマーなどへの経済支援決定。
ケネディ米国大使の就任。
中国の防空識別圏設定。
辺野古への普天間飛行場の移設容認(沖縄知事)。
南スーダンでの韓国軍と自衛隊を巡る対応。
安倍首相の靖国参拝による中韓の反応。
ざっと思いついただけでも、これくらい出てきます。
日本だけではなく、他国の利益が絡む外交問題は本当に難しく、しかし欠かすことのできない重要課題。
特に中国との関係は頭を悩ませるところです。
傍若無人な振る舞いが続いているものの、経済的に無視することはできません。日本の10倍以上の人口を抱え、若者がどんどん世界に出て知識を吸収しています。一時的には景気低迷があるかもしれませんが、将来的に世界一の経済大国となる可能性が高いと思われます。中国が先進国へと向かうように支え、ともに利益を得ながら発展していくことが日本にとっても望ましいと考えます。
一方で韓国の外交政策は心配です。
中国と違い、人口が少なく経済規模の小さな韓国は外国との関係抜きにやっていくことは難しいでしょう。パク・クネ大統領が就任してから一層、日本に対して強気の外交姿勢となっていますが、韓国のことを考えると「本当にそれでいいの?」とこちらが不安になります。経済面を見ても、大きな視野で考えれば日本の影響は限定的です。むしろ韓国側のダメージが大きいのではないでしょうか。今の韓国は一度振り上げた拳を下ろすタイミングを失ってしまったかのようです。一度冷静になり、自国の将来を見据えた上で外交政策を検討すべきと思います。と、これは日本人の私が言う話ではありませんね。
日本人にとって不快に思うことは多々あります。
しかし一足早く成長を遂げた国として、中国・韓国をはじめ東南アジアの国々に手を差し伸べる義務が日本にはあると考えます。また、日本自体も少子化や高齢化という差し迫った課題に対応するためには国内だけではなく海外に視野を広げて行動することが求められます。相手の行動が気に入らなくとも感情的にならず、粘り強い対応を続けてアジアの発展を通じて共に成長したいものです。
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