堺には「宝の持ち腐れ」と表現するに値する、表になかなか出てこない、しかし極めて貴重な芸術家の作品群が2つあります。
一つは、アルフォンス・ミュシャのコレクション。
もう一つは、吉田初三郎の鳥瞰図コレクション。
これらを素晴らしいと思う理由は以前ブログにも書いていますので、下の「過去の関連記事」をご参照ください。
堺は千利休と与謝野晶子に長い間こだわり続けていますが、もっと視野を広げるとそれに勝るとも劣らない貴重な芸術作品がたくさんあります。あえて「2つ」と言いましたが、数え上げればきりがないくらい価値のあるのに生かしきれていないものがあります。いつまでも黄金の日々や千利休、与謝野晶子に縛られ続けるのではなく他の「本当に価値のあるもの」に目を向けるべきです。
昨日から堺市立文館にてミュシャの新しい企画展が始まったということで、訪れました。
一応、「ミュシャ館」としてあるにはあるのですが・・・
500点の収蔵作品の中で、展示されているものはごく一部。私も年に数回は訪れていますが、素晴らしい作品がたくさんあるのに、展示スペースも狭いためかローテーションで表に出てくるため見たい作品になかなかお目にかかることができません。
吉田初三郎の作品に至っては展示もされず眠ったまま 。本当に勿体無いの一言です。
私はこれらの作品群は、それぞれ堺市博物館ほどのスペースで展示してもおかしくないくらいの価値があると思います。ぜひ宝を腐らせないように、有効活用していただきたいと切に願います。
まだミュシャの作品を間近に見たことが無いという方は、ぜひ堺市立文化館を訪れてみてください。作品の一部のみですが、ヨーロッパの空気を感じ、息を呑む、時にはドキドキさせられる素晴らしい芸術作品を目にすることができます。
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