安倍首相が今日から東南アジアのカンボジア・ラオス両国を訪れます。


今朝のニュースにはこんな話題が。


カンボジア・ラオスと直行便交渉へ…政府方針


私も6月にカンボジアを訪れた際、現地でビジネスをする日本人から直行便を切望する声を何度も耳にしました。個人の会社経営者から、大手スーパーを展開する現地法人の社長まで皆、直行便の必要性を訴えます。現在はカンボジアと関空はおろか、成田とも直行便は運行されていません。同じアジア地域に位置するにも関わらず、日本からカンボジアに行くのに外国を経由しなくてはならない状況です。私が訪れた時もホーチミン経由で、途中4時間の乗り継ぎ時間がありました。これではいくらアジアといえども移動だけでぐったりしてしまいます。直行便は心理的にも大きな価値があります。


とはいえ、この直行便を就航するというのがなかなか難しい。現地の日本大使館や新関西空港会社でこの件について意見交換をさせていただいた際も、「そうなればいいですね」という雰囲気。就航には両国間の外交背景や付帯条件などクリアすべきハードルが多く存在するために一組織では判断ができないというのが実情のようです。


大阪では今年4月に大阪観光局 が発足し、メインテーマとして「Asian Gatewey Osaka」を掲げています。これが直行便が就航していなければ、必然的にGatewey(玄関口)は韓国や中国などの他国に移るでしょう。東京よりもアジアに近い大阪からは是非ともアジアの全ての国に直行便を飛ばしてほしいものです。


そんな背景から今回の安倍首相の直談判は大きな効果があると考えます。現地では首脳とのトップ会談も予定されているということで期待しています。あとはその条件。カンボジアやラオスなどの発展途上国では自国だけでエアラインを就航することは難しい。ここに日本がどれだけの援助をして、直行便就航によりどれだけのリターンを得ることが出来るかという費用対効果の算出も必要です。年内から終結交渉を始めることを目指すということですから、注目したいと思います。


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