先日に引き続いて長崎見聞録、2回目は「出島」。
日本史の教科書の重要キーワード、出島。鎖国をしていた日本で外国人の出入りが許されていた場所です。
現在長崎市では「甦る出島」 と銘打った復元プロジェクトが進行中ということで、公開エリアを見学してきました。
入場料500円を払って中に入ると・・・
江戸時代の出島が再現!
路地裏も、
建物の中も再現。
こちらは砂糖蔵。長崎でカステラが有名なのは砂糖の輸入が活発だったからなんですね。
当時の建物の説明も豊富です。
復元作業中に現地から発掘された品々の展示。
私が生まれた年に作られたミニチュア。
よく出来ています。都市模型好きにはたまりません。
この「甦る出島」プロジェクトは長期計画で、まだまだ進行中です。昔と違って今は海ではなく街中にあるのですが、周囲に堀を巡らして扇形で独立させる計画だとか。
建物の跡地では発掘作業も行われています。
私は、この出島と堺は「誰もが知っている名所、しかし現在は残っていない」という点で似ていると考えています。
堺は「黄金の日々」とか「東洋のベニス」と呼ばれて「昔の堺は凄かった」というのがアピールポイント。しかし今ではその面影はほとんどありませんし感じることもできません。それを思い出のみ語り継いできたのが今の堺、復元させようと本気になり行動に移したのが長崎。
昔の堺は環濠に囲まれた自治都市でした。環濠は今は西側と南側に残るのみですが、それを復活させるのも一つのアイデア。出島のように当時の街並みを再現するのも一つ。どうやって「甦らせるか」のアイデアは様々ですが、繁栄したその当時の様子を見て感じて触れられる場所があれば、堺を訪れる人にとっても市民にとっても良いスポットになると思うのですが、いかがでしょうか。
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