自民党の新しい役員人事で、幹事長・政調会長・総務会長のいわゆる「党三役」のうち、2人を女性議員を起用することを決めたそうです。


政調・高市早苗氏、総務・野田聖子氏-第2次安倍内閣きょう発足


良い作戦だと思います。


自民党はマニフェストに「女性力の発揮によるいい国作り」「女性の就業環境の整備」を記載し、「社会のあらゆる分野で2020 年までに指導的地位に女性が占める割合を30% 以上とする」目標を掲げています。※自民党総合政策集2012 (No.57、No.58)


維新の会でも八策や骨太で「女性労働力の活用」を掲げていますが、残念ながら議席数が自民党には遠く及びませんので、できる党が、というよりも党に関わらず全ての国会議員が力を合わせて実現してほしいと願います。


自民党の今回の人事はまず自らの組織内でそれを示した形です。もっとも、マニフェストは早くも幾つか実現しない旨の発言をしています(竹島の日、靖国参拝など)から、この件についてはぜひとも頑張っていただきたいですね。


現在、日本は他の先進国に比べて女性の社会進出が遅れています。これは女性の生き方という面はもちろん、少子化が進むこれからの日本経済にとっても大きなテーマです。出世や給与など待遇面、妊娠・出産しても働くことが出来る職場や保育所など環境の整備は大切な課題です。


一方で、人材不足という面は否めません。差別的に役職に起用しないのはダメですが、就職時から女性の割合が少ない企業が多いので必然的に役職に男性が多くなる、そもそも女性自身がその立場を望まない(仕事への意識)などの要因も考えられます。ですからこの問題は「環境の整備」と同時に、日本の歴史の中で培われてきた男女の意識を変えることも重要です。これは教育でしょうか。


石原慎太郎・前東京都知事が辞職する時にその会見で「若いヤツがやらないから俺がやる」という発言をしていました 。若いだけではダメです。本人に甘えの気持ちが無く、人生の先輩以上に働いて、結果を出すんだという強い気持ちが無ければ任せられません。女性の社会進出も同じことが言えると思います。男性と同じポスト、同じ待遇を得ようと思うならば、甘えは認められません。そこまでの覚悟があるか。私は男性より女性のほうがずっと優秀だと思います。ですから、本当の意味で男女の機会の平等が訪れてほしいと考えています。


私もこれまで女性の社会進出や労働力の活用について大阪府の職員の方々と意見交換をしてきましたし、今後も議会で取り上げるつもりです。大阪府民の皆さんには国の政策と同時に、大阪の取り組みについても注目していただけると幸いです。


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