以前このブログで文楽の話題 を取り上げました。


しかしやはり、実際に見てみなければ説得力も無いと考えて、昨晩国立文楽劇場に足を運ぶことに。


大阪府議会議員 永藤英機オフィシャルブログ


演目は、かの近松門左衛門が書き下ろした「曽根崎心中」。昔から曽根崎にもお初天神にも訪れていますがこの有名な劇を見るのは初めて。


というわけで、感想ですが・・・


予想していたよりも面白く作品に入りこめ、1時間半があっという間に過ぎたという印象でした。


先週、橋下市長が観劇した時に「台本が古い」「演出が不足している」など苦言を呈したという話もあります。個人的にはこれはこのままで良いのではないかと思います。最後の幕で人形遣いの方の顔が見えるのも多少違和感はありましたが、これが伝統と言われれば納得もできます。


高知では毎年8月に「よさこい祭り」が行われます。私が大好きな祭りでもあるのですが、このルールは「鳴子を持つこと」と「よさこい鳴子踊りの音楽を一部に使うこと」。アレンジは自由です。


ですが、私はアレンジをしない元の踊り(地元では正調といいます)が落ち着きますし、気に入っています。アレンジした方が良いという方ももちろんいると思います。何が良いかはそれぞれの判断だと思いますので、古典としての正式な文楽は残したまま、新たに今の時代にあった文楽を創作することでレパートリーを増やすのが良いと考えます。


問題は、伝統文化の扱いについてですね。


文化を「保護」するのか、「振興」するのか


それは、国が行うのか、地方自治体がやるのか。


文楽協会という組織に対して補助をするのか、文楽そのものに補助をするのか


文楽を行う組織の体制は、このままでいいのか


などなど、考えるべきことはたくさんあります。


私の中でもまだ考えがはっきり固まっていないので、調べたり見聞きしてまとめたいと思います。