今朝の新聞に、大きな見出しが躍っていました。


「大阪都構想、堺は不参加」



大阪都構想に向けて具体的な案を検討する「大都市制度推進協議会」に堺市が参加するかどうかについての堺市長の回答です。


W選挙後から何度も話題に上がっていましたから、堺市長として決断してはっきりと意思を示したことは、少なくとも一つの区切りとして良かったのではないでしょうか。


しかし・・・ 橋下大阪市長は「大阪府知事選挙で大阪維新の会に投票した市民の声を無視するのか」と質し、竹山堺市長は「政令市として発展させてくれというのが堺市の民意だと思っている」と言う。


「堺市民の民意」は一体どこにあるのでしょう。


私は大阪維新の会が発足する前からこの堺市堺区で活動をしてきました。堺が抱える問題について、堺の将来についてたくさんの住民の方と話をさせていただきました。もちろん、現在もです。


正直、分割しないで欲しいという声を聞くこともあります。私も分割だけが唯一の方法ではないと考えています。しかし「政令市として発展させて欲しい」という意見は聞いた記憶がありません。政治活動をする人や市役所の職員を除いては。


政令市についての私の思いは以前に書きました


東洋のベニスとまで言われるほど発展した中世の堺は、今の堺区のさらに限られた狭いエリアでした。


明治時代には奈良県全域を飲み込む広大なエリア。


そして6年前には隣の美原町と合併して政令指定都市になりました。


街のかたちは、その時代時代によって変わります。求められている背景によっても変わります。


一番大切なことは、今の形に固執することではなく、そこに暮らす人々の生活を守っていくことだと思います。


そのためにも、今だけではなく10年後、20年後まで見据えて、住民にとって何が最善なのか、まずは考えることからがスタートではないでしょうか。もちろん、これは市長だけではなく政治家にとっても大きな課題ですし、堺市民の皆さんにも考えていただきたい大切な問題です。