おはようございます
11月も最後の週ですね・・・
外はめっきり寒くなったのでもう冬のような感じですが
でもまだまだこれから寒くなる季節、体調に気をつけながら頑張りましょうね!
さて、本日の 『実は!』NEWS はこちら。
昨日の午後、中国政府が緊急会見を行うということで注目していました。そこで発表されたのがタイトルの「6カ国協議の12月開催を提案」ということ。
6カ国協議とは、北朝鮮の核開発問題の解決の為に各国の外交担当者が行う会議で、参加国は アメリカ、北朝鮮、韓国、中国、ロシア、日本。
アジア周辺国の問題になぜアメリカが?と疑問に思うかもしれません。
しかし、実はこの協議、アメリカが北朝鮮の核開発を止めさせようとしてニ国間で始めたことがきっかけでした。
そこに仲介役というポジションの中国、アジア地域に影響を及ぼす地位を築いておきたいロシア、隣国として脅威を感じている韓国が参加。日本としては、北朝鮮が同じテーブルにつくこの機会に拉致問題にも言及したいという意図が絡み合い、協議は難航しています。
2003年に行われた第1回から2008年まで会合は持たれましたが、結局未だ解決には至っておらず、現在は中断しています。北朝鮮としては、核開発は外交の重要なカードですから、どんどん有利な条件を引き出したいという狙いがあり、美味しいエサがぶら下げられるのを待っている状態と思われます。
そこで今回の中国の提案。
中国の狙いとしては、外交の影響力を増すために主導権を握っておきたいということが考えられます。アメリカ・韓国の合同軍事演習、北朝鮮による韓国への砲撃など東アジアに緊張感が現れつつあります。この機会にリーダーシップを発揮して経済・外交とも大きなパワーを手に入れたいというところでしょうか。
私としては、民主党政権も外交力をアピールできる大きなチャンスだと思います。
尖閣諸島問題やロシア大統領の北方領土訪問での弱腰外交、日本としての外国への意思表示がほとんど出来ていない現状。今回の朝鮮半島の南北問題で日本が対応を迫られたとき、何らかの手を打てなければ政権はもう維持できないでしょう。
日本は唯一の核被爆国です。6カ国協議の参加国は日本と韓国を除いて、また国連の常任理事国は全て核保有国という現状。日本が世界の中で果たすべき役割を考えて、いつもの「様子見」外交から抜け出す良い機会ではないでしょうか。