おはよーございま。
こんにち、こんばん。長江です。
LIVE STAGE「スケートリーディング☆スターズ」
全ての公演が無事に終了致しました。
ご来場、誠にありがとうございました。
濃密な時間でした。
作品の持つ熱量はもちろんのこと、スケートリーディングという架空の氷上競技を舞台で表現するという挑戦。
常に模索しながら進む稽古場はとても面白く、新鮮で楽しかったです。
キャストのみんなはとても優しくて面白い人ばかりでした。
和気藹々とした座組で、力を合わせて突っ走ろうという気概を全員が胸に秘めていました。
本当にすごいのが、全員が全員、自主練に熱心だったこと。
「このくらいできたらとりあえず今日はオッケー!」みたいな緩さはまるでないのです。
「誰か一人でもサボったら、この舞台の迫力が失われてしまう。常に高みを!」といった、燃え上がるような意思が、稽古場に充満しておりました。
これは本当にすごいこと。
どれだけ好きなことでも。
どれだけやらなきゃいけないことでも。
常に意識高く走り続けるのってすごく難しい。
なぜなら、
やればやるほど向上はするけれど、その一つだけに固執して走り続けると、何かのトラブルで心が折れた時に立ち直れなくなるという危うさがあるからです。
それでもみんなは、その危うささえも楽しむような笑顔で練習してました。
尊敬します。本当に、なかなかできないことだから。
まぁ、おそらくみんな、家ではちゃんとリフレッシュしてたろうけど、そのリフレッシュしたままの気持ちで稽古場に来る人は一人もいなかった。
ちゃんと気持ちのオンオフを切り替えながら走り続けようとするその強さ。僕は勉強になりました。
ありがとうございました。
今回の作品は、
氷上を表現するためにとても美しい映像が使われておりました。
僕らの踊る様に何十倍の迫力をプラスして客席のみんなに届けてくれる、魔法使いのような存在。
ありがたかったなぁ…稽古場で稽古着で踊ってる時より、はるかにかっこよくなってたもんなぁ。笑
もちろん映像だけではなく、
僕らの身体を彩ってくれた美しい衣装さん。
パフォーマンスの格好良さを、より客席に伝わるように照らし続けてくれた照明さん。
芝居における感情の流れをより明確にはっきりと伝わるように、舞台空間を埋めてくれた音響さん。
あ、あと、ひたすら面白い小道具を用意してくれた演出部さん。笑
ずるいんだよ…なんであんな面白いものばっか見つけてこれるの?笑
一周回って少し悔しくなりました。精進せねばなりませんね。笑
その他にも沢山のスタッフさんが関わってくださったことで、この作品は完成しました。
感動を生み出すのは、いつだって全ての条件が噛み合った場合だけ。
シーンにおいて、「この想いを届けたい!」という大切な部分を逃さぬよう、丁寧に仕事をするその姿勢。
自分一人の力ではどうにもならないことでも、
全員がほんの少し力を合わせるだけで、軽々と乗り越えられてしまうんだな。
素敵だなぁって思いました。
本当にありがとうございました。
丁寧に書き連ねたいと思うのですが、ひとまずは戌尾ノ台のみんなを。
FCブログでも振り返りますから、そちらもぜひね。
では戌尾ノ台のみんなについて。
バランスが良かったのだろうなと思います。
圧倒的なクオリティを誇る、ライバル校・聖クラヴィスに対し、ぶつかり合い、模索し、諦めずに挑戦していく俺たち戌尾ノ台。
上にも書きましたけど、
「頑張らないと!良いものを作らないと!やばい!やばい!休まず練習するぞ!!!」といった、危うさを含んだ努力って、諸刃の剣なわけで。
しかも今回はバレエダンスをモチーフにしたダンスを用いており、僕含めほとんどのみんながバレエ未経験という状態。
焦りに身を任せ、擦り切れながら走ることは簡単なことでした。
ちなみに僕はそういうタイプです。笑
「やばいぞ。やんないと負けちゃうぞ。疲れてても踊るぞ。」といった、「ヤバイよヤバイよ精神」で努力をすることが多いのです。
そんな身を滅ぼすような練習する僕に対し、戌尾ノ台の皆は。
「大丈夫だよ。まだ時間はある。全員でしっかり練習すればいいんだよ。」と声をかけてくれました。
稽古が終わったあと、稽古場に残ってダンス練習。
稽古序盤では僕一人だけだったのに、いつの日からか戌尾ノ台全員が集まってました。
「ああ、そうか。俺たちはチームなんだ。一人じゃできないことも、みんなで力を合わせればあっという間にできるやつになるかもしれないんだ。」
僕の心から焦りが消え去り、その隙間に楽しむという余裕が舞い込んだ瞬間でした。
僕だけじゃなく、他のみんなも、芝居やダンスに対しての悩みを持ってて、それをみんなで解決するという時間を過ごしました。
戌尾ノ台らしい時間だったと思います。
全員で一つになるという結束の強さ。
その強さで、高みへ挑戦していく。
このメンバーで良かったです。
幸せでした。
最後に、前島絢晴へ。
お疲れ様。
大変だったね。
過去のトラウマに向き合うことはとても辛いこと。でも、目を背け続けるのはもっと辛いこと。
「篠崎に勝ちたい。」
その一心を常に持ち続け努力した絢晴を尊敬します。
今回、役を通してその努力を擬似体験したけれど、俺がもし本当にそんな状況になったら、努力を続けられるのだろうか。
分からないけれど、もしそうなったら絢晴を思い出すことにします。
きっとやれるって思いながら走り続けます。
絢晴が頑張ったから、今の環境があるんだよ。
周りのみんなに迷惑かけちゃうのは治らなそうだから、ありがとうとごめんなさいを大切にね。笑
それでは。
このへんで。
改めて、ご来場ありがとうございました!
またお会いできますように!
前島絢晴役 長江崚行